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バラは大きく育てた方がよく咲く
たぶん、これは事実です
株が充実すれば花数は増えるし
病気にも強くなる
広い庭があれば
好きなだけ
枝を伸ばしてもらって構わない
空のキャンバスに
大きな絵を描くようなものです
上海ガール (二番花)
でも。
我が家はベランダです
しかも決して広くはありません
バラは現在38品種
ここで全員に
「好きなだけ大きくなっていいよ」
なんて言ったら
数年後には私の居場所がなくなります
バラ園になる前に人間が退去です
だから私は毎年
バラと樹高の交渉をしています
交渉というより、ほぼ綱引きですが
小さくしても平気な子
面白いことに
樹高を抑えても平気な品種があります
例えばレディ・エマ・ハミルトン
本来の樹高は60〜90cmほどですが
我が家では55cm前後
それでも花付きは悪くありません
むしろ毎年よく咲いてくれます
二番花が終わりかけたレディエマハミルトン
トロイメライも同じです
本来なら
120〜150cmほどになる品種ですが
我が家では70cm前後
それでも十分すぎるほど
花を付けてくれます
これから二番花のトロイメライ
こういう品種を見ていると
「樹高なんて抑えても問題ないじゃない」
と思うのです
ところが。
世の中そんなに単純ではありません
どうしても伸びたい子がいる
代表格はアニエス・シリジェル
そして最近育てていて気付いた
ジュビリー・セレブレーション
高みを目指すジュビリーセレブレーション
この2品種は少し目を離すと
「どちらへお出かけですか?」
と聞きたくなる高さになっています
たぶん本人たちの中では
150cmとか180cmとか
もっと上の世界を
目指しているのでしょう
ところが私はベランダの住人です
その夢を応援してあげられません
手すりもある
アーチもある
通路もある
洗濯物だって干したい
人間にも最低限の生活権があります
そこで私は剪定鋏を持ち出します
そして理想の高さに収まるよう切る
ところが。アニエスあたりになると
どうも機嫌が悪い
花付きが落ちる
樹勢まで落ちる
まるで
「そのサイズでは勤務できません」
と言われているようです
アニエスシリジェル (二番花)
私の理想とバラの理想
考えてみれば当たり前の話です
私は私の都合で育てている
でもバラにもバラの都合がある
大きくなりたい品種
枝を伸ばしたい品種
本来の樹形を作りたい品種
それを人間の事情で
小さくまとめようとしているのだから
多少の反発があっても
不思議ではありません
人間だって、本当は営業向きなのに
経理へ配属されたら
能力を発揮しづらいでしょう
アニエスはたぶんそんな気持ちです
知らんけど
リラ (二番花)
30年育てても答えが出ない
バラ歴30年
植え替えも剪定も肥料も
ある程度は経験してきました
でも樹高だけは未だによく分かりません
コンパクトにしても平気な品種
伸ばさないと咲かない品種
伸ばした方が圧倒的に美しい品種
本当に様々です
もしかすると育てるというのは
植物を思い通りの形にすることではなく
その植物がどんな姿になりたいのか
観察することなのかもしれません
とはいえ
ベランダにも限界があります
だから今年も私は悩むのです
アニエス
その夢は大変立派だと思うのだけれど
できればあと30cmほど
低い場所で叶えてもらえないだろうか
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実は今でも毎年悩みます
最後まで読んでくれてありがとう♡
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