俳優の黒沢敏雄氏(81)が、「認知症は悲しい」と、妻でモデルの街田リーヌさん(77)の近況を報告されましたが、100点満点の施設入居だと感動しました。
街田さんはは認知症を患っていて、現在歩行も困難、言動もままならず介護施設に入所されています。
認知症は進行性の病であり、「壊れる速度が速い…速すぎる…」と黒沢氏は嘆いておられますが、全くそのとうりで認知症の進行を遅らせる薬はないのです。
黒沢氏は妻の施設に毎日30分~1時間滞在されているとのことで、私は人それぞれ事情があり施設入居を批判したことは一度もなく、面会にも看取りにも来ない事、その状態に対し何も行動をしない施設長、ケアマネを批判してるのです。
ですから、毎日の面会は実に素晴らしく、私は介護施設に毎日面会に来られた家族の方は一人しか見たことがありません。
先ずは軽い室内散歩、壁に付いてるケアー棒に捕まりストレッチやスクワット、誤嚥障害予防の為に歌を唄い、早口言葉で笑いあうと介護の日々を記しておられます。
さらに、月に三回前後外に出かけ食事やデパート等に連れ歩く、2週間おきに整体に連れて行く、月に10日は我が家に来て、全ての面倒をみる…とても嬉しそうで人間が変わると、1か月に10日程度は妻が自宅で過ごしていると明かされました。
介護施設は「終の棲家」にしてはならないのであり、施設介護→在宅介護→施設介護・・・を繰り返す事こそ理想なのです。
ショートステイは月に半分利用できる訳で、私は半分利用するように家族に進言してました、中途半端に利用するから介護疲れとなり施設入居させてしまうのです。
私は「介護保険が充実してないから在宅介護出来ない」は、在宅介護したくない家族の戯言であり、在宅介護するしないは介護者の人生観だといつも言ってます。
施設入居させる事に対し、「介護のプロに預けた方がいい」と言われる家族の方がおられますが、介護施設には介護のプロはいません。
介護のプロとは「利用者本位の介護が出来る人」「利用者の自己決定権を尊重出来る人」であり、ケアマネ、地域包括にもそのような人間はただの一人もいないのです。
黒沢氏こそ、本当の意味での介護のプロであり、全ての施設入居者の家族が黒沢氏のような介護をされる日が来たのなら、私はブログを止めようと思っています。