島の生活(その3) | 光の世界からのギフト

光の世界からのギフト

私たちは光の世界からやってきて
この世を旅して
光の世界へと還る

(上はつがいの鳩です。下は一羽だけの鳩です。)

私が島にきて嬉しいことの一つは一年中家のまわりで花が咲いていることです。木々や庭のどこかに花が咲いています。

都会から来た人は花はいいけど、虫等の生き物が苦手の人が多いようです。私の子供の頃はマムシや蚊やハエが多かったです。その頃は、村ではゴミ等の処分はしてないので、ハエや蚊が発生しやすかったと思います。現在は、島はゴミの分別処分がキチンと行われています。我が家から坂道を200mぐらい下った都道にゴミの収集場所があり、皆さんキチンとそこへ曜日別に出しています。ハエはいません。マムシは天敵のイタチを放ったのでいなくなったのです。かわりにイタチが増えて害もあるようです。

先日は親子連れのイタチを見かけました。小さな子供のイタチは懸命に走り草むらに飛び込んでいきましたが、親の方は立ち止まりこちらをうかがっています。

野鳥の種類も増えています。昔は鳩とアカコッコの2種類だけですが、現在は、すずめ、カラス、鴬、等多くの野鳥の姿や声がします。毎朝の散歩の際は色々な野鳥の声が聞こえてくるので、心が和みます。

         (現在家の周りに咲いている花達)

我が家のベランダで亡き父親が鳩に餌をやり、いつも鳩がやって来ていました。

私も鳩に餌をやってみると、まだ警戒しながらですが、1羽だけの鳩と2羽のつがいの鳩が交互に餌を求めてベランダにきます。

最近は、私の姿を見ると「餌くれ!」とアピールします。行ったり来たり庭を忙しく歩き回り、この頃はクー、クーと声を出したり、ベランダに来て催促します。いつも庭先の決まった木の枝にとまっています。そして私を見ています。丸い目が可愛いので思わず「おはよう!」と声をかけて餌をエサ皿に出すのです。

私が家の中に入るのを見届けると、バタバタとベランダに飛び乗り、トコトコとエサ皿に向かう様子が可愛いのです。そっとカーテンのあいだから眺めています。

さて親子の地域猫ですが、住みついていた畑の女性が町の動物病院で保護してくれるとのことで、母猫と子猫の3匹は保護されました。その後もらい手も見つかったそうです。しかし、子猫の中でキジトラの雄猫だけは逃げて捕まらなかったのです。

その後は、私が散歩に行くと草むらからその雄猫が顔をだしてきます。そして、餌を置くと食べるのですが、警戒心が強くなり、常に周りや後ろを気にしながら、食べています。畑の持ち主の車が来たら一目散に草むらに飛び込んでいなくなります。

この猫は畑の主は敵だと思っているようです。でも、私が行くと草むらから出てきて、餌を食べています。最近この雄猫は出てくると、あくびをしながら伸びをするようになりました。これは「あなたのことは警戒していません。友達です。」という猫の意志表示だそうです。そっと、手をだして触れると少しだけおとなしくしているけど警戒心はまだあります。

そういえば10年ほど前にアイイスの聖地ツアーでイタリアのアッシジを訪れた時に、聖フランチェスコが鳩や鹿等の動物に語りかけていた絵があったのを思い出しました。聖人ではなくても、人間と動物達との心の交流の話は世界中でたくさんあります。動物に助けられた人間の話も多いです。言葉を交わさなくても人間と動物はお互いに心が通じ合えるようです。

「大地の天使たち」の著者のドロシー・マクリーンのように植物、樹木、山など大自然と心が通じて沢山のメッセージを貰った人もいます。素敵な写真と素敵な精霊からのメッセージが載っていて私の好きな本です。

1年近くたって、私は鳩や猫とはお互いに心が通じる関係になってきていると感じています。人との関係を考えると、私が親しかった人達の数名が光の世界へと還りました。その人達といつでも会うことができて話すことができます。寂しくはないのです。若い人からみれば、年よりの独り言かもしれません。理解されなくてもそれでいいと思います。

猫と別れての帰り道で、山に向かって15分ぐらいする瞑想は気持ちの良い一日の始まりになります。

 

(今日の雄猫です。)