島の生活(その1) | 光の世界からのギフト

光の世界からのギフト

私たちは光の世界からやってきて
この世を旅して
光の世界へと還る

(強風で椿の花が沢山落ちています。)

島に暮らし始めて11ヶ月目です。やっといろいろと生活のテンポが決まりつつあります。

朝起きる時間は日の出の時間で違ってきます。夏は5時半から6時頃に目覚めたのですが、冬は日の出が7時過ぎになり、目覚めも7時前後になります。不思議ですが、体は太陽の動きを知っているらしいです。

とにかく太陽や雨や風に島の生活が左右されます。畑の作業も、家の周りに溜まっている木々の枝や葉っぱなどを、天気のよい日で風のない夕方にそれを燃やす仕事があります。

ブロックを積んで囲った焼却場所があるので、近くに水が出るホースを置いて焚火をはじめます。全てを燃やすには半年以上かかるほど大量の枯葉と木の枝や枯れた雑草です。

島のゴミ収集に出すには量がありすぎて、集荷場所まで運ぶのが大変なので、家で焼却することにしています。またその灰は畑の肥料になるとのことです。

この焚火はとても楽しい仕事の一つです。島では以前に野焼きをしていた人の火が広がって雑木林が焼けるという山火事があったそうです。そこで、役場は全面的に焚火を禁止したそうですが、夕方30分ぐらいの焚火は大丈夫と知人が教えてくれました。

特に冬にあかあかと燃える炎を見つめていると心も体も暖かくなります。燃えさかる炎を見つめていると、心が空になり、とても幸せな気分になれるのです。

テレビから流れる暗いニュースを炎の中に投げ入れて、能登地震の復旧や世界の平和を祈っています。今の私にできることはこれぐらいです。

郵便局や電気屋、役場、歯医者、病院、温泉、スーパー等の様子も判ってきました。

まだ、親の名前を出した方が分かりやすいことの方が多いのですが、とくにアイイスのことを宣伝するつもりもなく静かに暮らしています。やっとピアノがある部屋の大きな本棚を移動したり、要らない本棚を処分して、木製のテーブルを置くスペースをつくり、PCを置いてワークが出来る部屋になりました。。電気のコードの差込口や無線LANの取り付け等の簡単な工事をしてもらい、これでやっと専用の寝室と仕事部屋が出来上がりました。

         (庭先のリュウキュウさざんかです。)

         (庭が寂しいのでパンジーを植えました。)

このところ島は悪天候が続き定期船が4日も欠航です。スーパーにはいつものように2日目にパンなどの棚が空っぽになりました。私自身は冷凍庫に買い置きがあるので、心配はないのですが、島の人々の生活にも変化はないようです。

そんな日に島の産業祭と言うお祭りがあり、知人から誘われました。病後のために車の運転ができないというので、私の車で出かけることにしました。

町役場の普段は2か所ある駐車場の一つの広いスペースと建物の中で開催されています。

船の欠航が続くことなど関係がなくて大勢の人で賑わっていました。島の農家からの新鮮な野菜やかんきつ類が並び、特産品の織物や焼き物を安く買うことができます。無料の豚汁やら島寿司等の食べ物の試食と無料で花が配られて,町役場は大賑わいでした。初めて参加したけど島の人々の逞しさが感じられるお祭りでした。沖縄の果実のシークワーサーやレモンなど私が幼い頃には島に存在していない果実や野菜がいろいろとありました。農家の作物が時代に合わせて進歩しているのを感じる産業祭でした。

 

   (産業祭で買い求めた野菜や果実です。花は無料です。)