インドネシア病院グループ 医療職教育プロジェクトについて | IIMA公式ブログ

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一般財団法人IMS国際医療支援機構

 IIMAでは、インドネシアの病院グループに日本の病院が持つノウハウを移植し、現地の医療の質を向上させるプロジェクトを立ち上げています。インドネシアでは、人口に比して医療機関の数が少なく質が十分に担保されていません。しかし、2014年に国民皆保険制度が導入されて医療の需要は非常に高まっており、医療支出は年平均13.8%の成長率で拡大しています。

20167月にインドネシアのA病院グループより医師及び看護師8名が来日し、IMSアカデミー試行研修を受講しました。「消化器内科」、「整形外科」、「高齢者医療」、「看護」の4つのテーマに分かれ、IMSグループの9つの施設で学んでいただきました。消化器内科医は内視鏡治療、整形外科医は人工関節置換術について学ぶなど、具体的な手術や治療の現場からリハビリテーション、介護の場面まで見学・体験するとともに、各専門職とのディスカッションを通じて、日本の医療を学んでいただきました。各分野を通じて、総論としては、日本の高い医療技術、職員の医療サービスに対する意識の高さに感銘を受けたとのことでした。そして、①患者様第一・患者様中心の医療サービスの提供 ②職員の高い就業意識 ③顧客満足と職員満足の両立 ④チーム医療の推進 ⑤徹底した5S「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ」について、更に学びたいとの意見をいただきました。

 8月には、IIMA理事がインドネシアを訪問し、A病院グループの中の一つの病院に対し、具体的に日本品質の医療が提供できるよう研修プログラムを作成することを話し合いました。テーマとしては、「透析医療」「消化器内科」「整形外科」「リハビリテーション」「検診」の5つを取り上げて、プログラム作成の協議をしております。本プロジェクトも着々と進行しておりますので、進捗次第、改めて報告させていただきます。