己の根性やら体力やら…色々の無さに
涙を流したわたしを待ち受けていたのは、
お疲れさま。ひとまずどうぞ!^ ^
の、鮒の里のお母さんの言葉と、
冷たいお茶と甘い羊羹。
しみる…!(*´ω`*)
そして、
さっぱりとしていて落ち着くお部屋と
天女さまの優しい絵。
それから
お風呂沸いてるけん、入り!^ ^
の、おっちゃんの言葉と、
あったか〜い お風呂。
くは〜〜〜。( ´ Д ` )
初めて知らない道を歩くというのは本当にくたびれる。
刺激の連続で頭も身体も疲れているのに、
独特の高揚感が居座っていて。
お風呂に入らせてもらって、
やっと少し息がおりてきた感じ。
しみるー!(*´ω`*)
汗も涙も流してサッパリスッキリ
その後 お洗濯も済ませ……
お次は、
今日泊まるみんなで美味しい夜ご飯!!!
なんと!あのお2人もまた一緒!
わーい! ٩( ᐛ )و
と、浮かれていたら、
新聞紙を両手で持って
おっちゃんが登場。
………ん?(*゚∀゚*)
おまはん、肉刺が出来とる言うとったなぁ!
足 出してみい!
広げた新聞から現れた
針と 糸と ヨードチンキ。
え。
え。
えええええ!
こんなに豪華なご飯を目の前にして?
みなさん食べ終わってない横で?
というかわたしもまだ箸つけられてないけど?
もしや、おあずけ?
そうして
夕食の片隅で
突如 おっちゃんによる緊急オペが始まった。
たわわに膨れ上がり大きくスクスクぷよぷよと育ったわたしの足のマメを、
針で…
針が……
糸を………!
糸に…………!!!
ヨードチンキが!
ヨードチンキが!
しっ………!
しぃぃいいいっっっっっ………!
しみるんじゃあああああ!!!!!
ああああああ!!!
((( ༎ຶρ༎ຶ )))
こちらの悶絶はお構いなしに
うっすら笑みさえ浮かべ
坦々と手術を進めるおっちゃんの手際の良さに
裏切りのようなものを感じ
おっちゃんの一挙手一投足に怯える。
そうして恨みがましく見つめるわたし。
(注・おっちゃんは何も悪くない。笑)
おっちゃんのこのやり方は、軍隊でやっている方法なんだって。
兵隊さんは、重たーーーい背嚢を背負って訓練するから、足に肉刺が出来るらしく。
その時にこうして処置をして治すんだって。
と、言っても、完治を待たずして訓練は続くから、
治りかけの肉刺の中に、また新しい水ぶくれが出来るんよ。
肉刺の二階建てじゃ!
って。
聞きながらマメが疼いた。
(※ちなみにここには詳細を書きませんでしたが、具体的にどんな消毒処置をしたのか知りたい方は、めだか屋のおっちゃんのブログ【とある歩き遍路の道しるべ】に詳しく書いてあるよ!肉刺でお困りの方は覗いてみてね!あ、諸々自己責任で!笑)
それからバイ菌が入ってしまわぬよう、
おっちゃんが綿棒で更に念入りにヨードチンキを塗り込む。
ぐりぐりぐり〜っと。
うはあああああ!
きぃゃああああ!
うううほぉぉおおおう。
くっふぅぅぅ………(((´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)))
hahahahaha‼︎
隣で一部始終を見ながら大爆笑のデヴォンさんと、
隣3軒くらいまで響き渡りそうなわたしの断末魔。
おっちゃんは呆れ顔で
大袈裟なー!
絆創膏貼っとけば明日には良うなっとる!
oh!!!
ouch!!!
気の毒と思いつつ
人のオペは笑ってしまう。
あはははは!
痛いよね!痛いよね!
わかるわかる激痛だよね!
あはははは!
デヴォンさんの笑い声のおかげで
さっきわたしの痛みは和らいだから。
お礼に今度は
わたしが悶絶するデヴォンさんを盛大に笑う。
お互いさまの恨みっこなし。^ ^
悲鳴と笑い声が共存する、
なんとも賑やかな夜ご飯でした。
なんとなくすぐに自分の部屋に戻る気分にならず
しばらく居間でくつろがせてもらった。
改めて立派な囲炉裏。
布団に横になった。
マメが疼く。
眠いのになかなか寝付けない。
足の甲から先がちぎれそう。
ジンジンジンジン燃えているみたいに熱い。
膝から下がむくんでいる。足首から先は特に。
脈打つ痛みが、全身に不安を広げる。
見ても、触っても、特段異常はない。
夜中何度か目が覚めて
頭上の天女さまに祈るようにして
気付かぬうちに寝て
を、くり返した。