お遍路さん日記⑥〜アイスと 杖と 遍路ころがしと〜 | しまだの芸術活動記。

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日々笑ったり泣いたりはしゃいだり小躍りしたり…
おおいそがしなのであります。



昨年に続き、2度目の区切り打ち。


今回の徳島駅は鳥も飛ぶ穏やかな朝でした。






去年の徳島駅は、台風の影響で電車もバスも全部が運休でした。

今年は、わたしの愛する地元・千葉が台風の影響で電車の運休・遅延などなど…

でも、新宿へは ほぼ定刻で到着しました。
バスに乗り込む前にパシャり。
お月さまが綺麗。
今回もバスタから出発したのです。




朝、徳島駅に到着して、
前回の続きからお遍路を進めるべく鴨島駅へ!


そこから歩いて11番札所の藤井寺へ向かいます。



いいお天気!
朝の澄んだ風が気持ちいい!



ガードレールに 道しるべ。
ここで左に曲が……



あ、まっすぐでも、行けるのね。
どっちにしよう。笑


てくてく。

向こうから車に乗ったおじさんが、窓を開けて…

「おぉ!この道突き当たりを左に行けば道に出るけんね!そしたら右に曲がってまっすぐ行けば藤井寺じゃ!いってらっしゃい!」


早速のお接待!
ありがとうございます!^ ^


おじさんの言う通り進むと、
見たことのある道に出た。一安心。



藤井寺へ一直線


……の前に、寄りたいところが。



そう。

前回、わたしに楽しい思い出と、旅の知恵と、英語の地図を授けてくれた あの おっちゃんのところへ。^ ^


居るかな?
居るかな?
そわそわしながら…


すみませ〜ん!
おはようございま〜す!
すみませ〜〜〜ん!


…はいはーい!


わ!やった!
おっちゃん居たーーー!


めだか屋のおっちゃん
こと、
増田さん!^ ^


お〜!よう来たなぁ〜!
ちょっと待っとれよ〜!


と、またアイスをくれました。^ ^


相変わらず
美味しかった〜♫



1年ぶりの再会にウキウキしながら、
つかの間 会話に花が咲く。

今日はどこに泊まるんか?
今度はいつまでお遍路するんか?
どのお寺まで行くつもりなんだ?

増田のおっちゃんからの問いかけに答えつつ、
おっちゃんが、いくつかオススメのお宿やお店を教えてくれました。

それと、へんろ道のことも。

ここはアップダウンがあるとか、
ここはずーっと下りで道なりにまっすぐ行けば大丈夫とか、
川沿いで眺めがいいとか、
あの英語の地図本を広げながら、手早く 的確に。


それもそのはず。

増田のおっちゃんは、
という、お遍路情報の発信拠点と、
めだかの養魚場を営む、スゴイ人!




そして 更に、わたしもちょくちょく覗かせてもらっているのですが…

お遍路にまつわるあらゆることを綴った
というブログを通して、発信し続けているのです。

↑役立つ情報が溢れています!
是非 覗いてみてください目目目



そんなスゴイ人と、
前回の区切り打ちで ちゃっかりお知り合いになれていたわたくし。

今回もお知恵と、元気を授けてもらったのでした。


名残惜しい!けれど、発つことに。
先へ進まなければね。
山を登らなければね。


遍路ころがしには、金剛杖があった方がいいぞ〜。と、購入する以外の奥の手(お寺に置いてけぼりになったものを…)を教えてもらい、笑


じゃあ、また!^ ^ ノ


と、別れた。
本当に名残惜しい!

けど、

きっと、また、会える。





道の真ん中に飛び出てきたバッタさんの
軽やかな身のこなしに
羨望と尊敬を込めて カメラキラキラ



藤井寺に到着。
今回は朝一だから、ばっちりグッキラキラ



お参りを終えて納経所へ。

2度目の場合は、判子だけ。
前のに重ねて捺してくれるのです。
だから、何度も何度もお遍路している方の納経帳は、真っ赤っかなんだって。^ ^



そうして、藤井寺から…
いざ、12番札所 焼山寺へ。


山へ入る。




早々に きた。
遍路ころがし。


6分の1 って書いてある。。。
どきどきどき。。。


実はこの時、金剛杖を持っておらず。

増田のおっちゃんが教えてくれた秘技を!と思ったのだけど、見つけられなかったのです……

と、いうわけで
覚悟決めて 素手で挑む。


登る。

登る。



登る。





登る








のぼ…










れない。


苦しい!
めっちゃ苦しい!
心臓が服を突き破って出てくるんじゃないかというくらい苦しい!

荷物が重くて足が上がらない。
10cm? 15cm? くらいの、ほんのちょっとの段差が一息で登れず、後ろに体が持っていかれそうになる。

むむむ…

びっくりするくらい ほんのちょっとしか進めない。


ふーふー言いながら
なんとか登り切って広くなったところへ出ると、

地元のおじいちゃまと おばあちゃまがベンチに腰掛けていて。

肩で息をしている私を見つけて、

あらあら!こっちに座りなさい!
大変だったでしょう?

と、自分が座っていたところをわざわざ空けて、わたしに座らせてくださった。

それからどこから来たのかとか、
この先の道について少しおしゃべりをして。

沢の水は、手を洗ったり、顔や頭を冷やしたりするのはいいけど、飲んだらいけんぞ。
慣れたところの水じゃないからの。喉が乾いて欲しくなっても、口をゆすぐくらいで、飲むのはやめておいた方がいいけん。

と、おじいちゃまが教えてくれた。

この先もずっと登っていかないといけんから、杖があった方がいいよ。なんも持たんと大変だから、これ、良かったら持って行きなさい^ ^

と、おばあちゃまが杖をくれた。
今の今までついていたものを。

え!でも!
って言ったら、

いいの いいの。うちの庭の木を切った時に、ちょうど良さそうだったけん 杖にしたもので、家に帰ればいくらでもあるから。わたしが使ってたもんで申し訳ないけど、良かったら使って。

と。

(;_;)キラキラ


有り難くいただいて、
お2人を見送った。





鬼に金棒。
ならぬ
しまだにおばあちゃまからの杖。


漲った。




さぁ!行くぞー!




はぁ〜 眺めがいい!





山の中はひとりで寂しいけど、
いろんな応援を感じる。



ちょうちょ!




ブルーの美しさに見惚れる。




歩く。


歩く。



歩く。




歩く。






道しるべがわからない。








道しるべが見当たらない。









まだ…?







こっちでいいのかな…?










誰もいないしなぁ……











めだかのおっちゃーん………








杖のおばあちゃーーーん………











……………。











……………………。














こ…








こ……










ここ………






どこーーーーーーーーーーっ!?






(T_T) (´༎ຶོρ༎ຶོ`) (´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)







つづく。


足足足