Hです。
今回は、総合内科で活躍なさっている先生が他県から見学においでになりました。
日常臨床での行き詰まりに漢方診療を取り入れていらっしゃるそうです。これを機に、また研修においで頂けたらと思います。お待ちしております!
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私はK市の350床と中規模の総合病院で救急総合内科として外来勤務をしております。日頃から感染症や膠原病を中心に診察しておりますが、外来患者さまの1/3くらいは訴えに対して検査結果が正常だったり、訴えが掴みどころなかったりする患者さまでした。そこで昔読んだ漢方の本を引っ張り出して独学で処方するようになり、動悸やめまいなどの自律神経異常や冷えに漢方薬を処方して著効することもありました。しかし、治療が上手く行かない時に脈診や腹診などの診察技術に確信が持てず、正しい診断手順も分からずに途方に暮れてました。
そんな時に「あつまれ!!飯塚漢方カンファレンス」を読ませて頂いて漢方診療を俯瞰的に理解することできました。読み直してみると自分の教科書にも同様なことが書いてあったのですが、詳細な情報に埋没してました。
やはりカンファレンスの雰囲気、漢方診療の現場でしかわからないことがあるんだと思います。今回、日々の外来で生まれたたくさんの疑問を抱えて外来診察を見学させて頂きましたが、そのほとんどが何気ない会話や診察の中で氷解してしまいました。自分の推測が漢方診療上の常識と分かった時には漢方の理解に自信をもつことも出来ました。また、その後も習った事を自分の外来で復習して理解を深めるのに役立っています。漢方処方されている一般内科の先生方にはぜひ漢方外来の見学をお勧めします。