ここで言う一般建築とは、住宅や事務所など主に人が過ごすための建物として説明していきます。
工場と一般建築の大きな違いは内装の有無です。
事務所や住宅の室内の壁や天井は建物本体の壁や屋根では無く、化粧仕上げをしたものです。
その中にある電気設備は照明やコンセントがあります。
照明やコンセント本体は目で見えますが、そこにつながっているケーブルは見えません。
ケーブルは壁や天井内にあり人が触れないようになっています。
工場にはそういった仕上げ壁や天井は無いため、配線ルートはむき出しになります。
そのため金属管などで配線ルートを作り、その中を通してケーブルを保護します。
必要となる負荷の容量も大きくなるためケーブルも太くなります。
例えばビルと工場で比べてみると、ビルの方がコンセントや照明は小型で軽量ですが数が多いです。
一方、工場の方が数は少ないですがコンセントや照明は大きく重さもあるので、しっかりとした固定が必要です。
一般建築はスピーディーさが必要で、工場は架台製作や配管などの技術が必要になります。
また工場は壁や天井に隠れないため、自分たちのやった仕事がずっと見えます。
きれいな仕事、上手な仕事のやりがいがあるのも大きな魅力の1つです。
次回は技術の部分を詳しく説明したいと思います。