マウスSTAP細胞ができた!?
今日は、4月1日。
エイプリルフール。
・・・だからといって、下記の記事を書いているわけでもない。
2013年の8月にScience誌で北京大学のチームが発表した「化学物質のみで多能性幹細胞をつくれる」とした論文は、下記、参照。
http://science.sciencemag.org/content/341/6146/651/tab-article-info
上記は、STAP細胞そのものであろう。少なくとも概念的には。
(なお、この5ヵ月くらい後に、マウスSTAP細胞が論文発表された。)
この他に、熊本大学の乳酸菌による多能性幹細胞樹立(PLOS ONE)や東北大学のMuse細胞が、STAP細胞類似物として、語られる。
しかし、これらに共通することは「第3者による再現性」が無いことである。
上記の北京大学のチームによる発見も、ずいぶん国際的には話題をよんだが、結局は、いまだに「第3者による再現性」は示されていない。
小保方さんらの方法は、世界中で、おおがかりな追試が1年ほど、行われた。
同規模の追試を上記の細胞樹立方法について、行ってもらいたいものだ。
否定的な結果であってもいい。皆さん、論文で、結果を教えてよ。
日本の科学研究は失速?…Nature誌
英科学誌ネイチャーは23日、日本の著者による論文数が過去5年間で8%減少し、日本の科学研究は失速していると発表した。
同誌は「日本は長年にわたって世界の第一線で活躍してきた。だが01年以降、科学への投資が停滞しており、高品質の研究を生み出す能力に悪影響が現れている」と指摘している。
自然科学系の学術誌68誌に掲載された論文の著者を、データベースを使って調べた。
その結果、12年から16年の5年間で、中国の論文数が48%、英国が17%伸びた一方、日本は8%減少したことが判明した。米国も6%減った。
上記のNature誌の分析は、甘い!
研究への投資が減ったからだけではない。
国公立大学の独立行政法人化以降、大学研究者は、それ以前よりも雑務が異常に増え、その悪影響が、連綿と続いているためだ。そして、ついに、この5年間で、問題が表面化した。
・・・研究者受難の時代は、まだまだ続く。
今回のWBCについて
昨日は、米国に惜敗だった。
3番には、調子の悪い青木ではなく、内川だったらなあ。
脱税経験をお持ちの小久保が監督でなかったらなあ。
山田にバントさせるって何?
・・・などと、1ファンとして、いろいろ感想はあるが、面白い興行をみせてくれてありがとう。
なんだかんだいって、日の丸背負って、世界と戦い、勝つというのが、一番、最強の(報道)コンテンツだ。スポーツだけではなく、芸術・飲食、ビジネス、研究・・・、あらゆる分野で、それは、あてはまる。
まっ、次期(第2次東京オリンピック)の日本代表監督候補は、原氏が有力だそうだ。
松井氏は、まだまだ、一度、NPBの監督やってからにしてほしい。
個人的には、日ハムの栗山監督を押す。
水素水の健康効果…証拠無し
昨年、伊勢志摩サミットで、水素水がこれでもかと配布された事実につき、私は下記のように記載した。
http://ameblo.jp/ihep/entry-12164994093.html
そして、消費者庁が、先日、水素水は健康に良いというエビデンスは無いとして、過剰広告をおこなった会社を処分した。
しかし、では、なぜ、こんなものが、昨年の伊勢志摩サミットで、これでもかと配布されたのか?
日本政府は、水素水の過剰な宣伝に一役かっていたわけだ。
TVでも、大写しされてたし。その結果、儲けた、政治家・企業らは、大勢いるはずだ。
日本政府は、国会で、この「水素水」問題の経緯を説明すべきだ!
今年の日本アカデミー賞雑感
昨夜、日本アカデミー賞が発表された。
最優秀作品賞は、シン・ゴジラ。
私は劇場ではなく、アメリカからの帰りの飛行機内(JAL)で楽しんだ。
単なる怪獣映画ではなく、生命科学者も楽しめる内容だった。
はやく、TVで、オンエアしてもらいたい。
さて、アニメ。
「君の名は」は、みていないし、観る気もない。
大人気のようだが。
その「世界中で大人気らしい<君の名は>の海外興収 」は下記のとおり。
Australia $771,945
China $83,678,210
France $1,412,916
New Zealand $119,858
South Korea $25,502,512
Thailand $1,222,693
United Kingdom $466,772
Japan $215,684,717
日本だけが突出しており、やはり、たいしたことは無いのだ。
「この世界の片隅」なら、海外でも評価されるコンテンツだろう。
村上春樹氏、新作発表。でもノーベル賞授賞は厳しいわ
今日、村上春樹氏が新作を発表した。
私は別に好きではない。
ただ、(ノーベル文学賞候補らしい)ノルウエーの森は、エロ小説として一定の評価をしている。このごろ女性を強姦するアホな医師・医学生どもに読ませたい一品だ。
私は、彼のノーベル文学賞授賞は厳しいというか、とれないだろうと思っている。
ノーベル賞授与国であるスウェーデンの批評家13人にアンケート が下記のようにとられた。
(1)誰が獲るか
(2)誰に獲ってほしいか
(3)誰に獲ってほしくないか
http://www.aftonbladet.se/kultur/article21539676.ab
獲ってほしくない人として村上春樹氏は、上記の中の5人の批評家に挙げられているだけであり、しかもきびしい評価がズラリ。
Lennart Bromander・・・こっけいな女性差別主義者だ 。
Jenny Hogstrom:・・・ユーモア?女性たち?はっきりしろ!
Inga-Lina Lindqvist・・・過大評価のロマンチスト 。
Pia Bergstrom・・・・・不可解な過大評価 。
Elise Karlsson・・・漫画のほうが面白い 。
これだけで、すべてではないが、変に、持ち上げられすぎというのが、大勢の見方であろう。
彼の新刊を、まだ読んでもいない段階で、こぞって、主要メデイアが報道するのは、いかがなものかと思う。
<感動>ラグビーのスター選手 平尾誠二氏を偲ぶ「感謝の集い」での京大iPS細胞研の山中教授の弔辞
昨日、ラグビーのスター選手として活躍された平尾誠二氏を偲ぶ会が催され、彼の治療に当たったらしい山中伸弥教授が弔辞を述べた。
今朝、弔辞全文を読んで、目頭が熱くなった。
「小保方さんよ、下記が、他人を思いやる大人の美しい日本語文章だ。
彼女の文章や発言からは、相変わらず、自意識過剰とごまかししか、感じないけどな。真似できまいよ。いろんな意味で。」
・・・では、気をとりなおして、下記、弔辞全文。
平尾さん、久しぶり。相変わらずかっこいいですね。僕は君と同じ年です。高校生のときからずっと君に憧れてきました。出会ってからは君のことが大好きになり、そしてものすごく尊敬しています。君は病気が分かってからさらにかっこよく立派でした。君の病気が分かったとき、ずいぶん進行していて、普通の人だったらぼうぜんとして、何もできない、そんな状態でした。でも平尾さん、君は最後の瞬間まで病気と闘いました。
いろんな治療を試したね。あるとき、「平尾さん、この治療は世界で初。やったことない治療だから、ごめん、どんな副作用が有るか分からない」と言いました。すると君は心配するどころか顔がぱっと明るくなって「そうか先生、世界初なんか。けいちゃん(妻恵子さん)聞いたか、俺ら世界初のことやってるんや」。そんな風に言いました。
あるとき、僕が病室を訪れた後、君はこう言ったらしいですね。「なんか先生元気なかったなあ。大丈夫かなあ」。君のことが心配だったんです。僕が君を励まし、勇気づけなければならないのに、逆にいつも僕が平尾さんに励まされていました。
君が亡くなる前の日、病室でお会いしました。声がなかなか出せず、聞き取ることができませんでした。でも僕が「平尾さん、もうすぐおじいちゃんやな」といったら、はっきり分かる声で「まだまだですわ」と、はにかみながら、しかし、とってもうれしそうに言いました。それが君との最後の会話になりました。でも、最後の会話がそんな内容でうれしかったです。
君が元気なとき一緒に飲みに行って、いっぱいいろんなことを教えてもらいました。一番心に残っているのは、「人を叱るときの4つの心得」。亡くなってから思い出しました。「プレーは叱っても人格は責めない」「あとで必ずフォローする」。ところが何ということでしょう。二つしか思い出せません。あとの二つが共通の友人に聞いても分からない。平尾さんが「なんや先生忘れたんか。本当に(ノーベル)賞もうたんか」と言っている声が聞こえてきます。
でも2、3日前、ふと「もしかしたらメールにも書いてくれたんちゃうか」と思いました。たくさんもらった君からのメールを一つ一つ読み返しました。そしたら書いてくれていました。あとの二つは「他人と比較しない」「長時間叱らない」。君のようなリーダーと一緒にプレーでき、一緒に働けた仲間は本当に幸せです。僕も君と一緒に過ごせて本当に幸せでした。平尾さん、ありがとう、そして君のことを治すことができなくてごめんなさい。また、会えると信じています。そのときまでしばらく。また会おうな、平尾さん。
・・・この弔辞、医学部編入試験の小論文に使わせてもらおうかな。