我が家でムクドリのヒナが生まれて…… | いこいのみぎわ

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牧師であり家庭教師である摩周遍里の、ときにまじめに聖書的、ときに脱線して、飼い犬のユテコくんも笑い出す、つれづれブログです。

なんと、我が家でムクドリのヒナが生まれていました!


 

どうも6月に入ってから、鳥の鳴き声がするな……それも、親鳥がヒナにエサをやるときのヒナの鳴き声だな……と感じていました。
きっと、どこかにツバメが巣を作ったのかな……ぐらいに思っていたのです。

ところが、6月18日、我が家の2階にムクドリの成鳥が入ってきたのです!
「えっ、どこから??」……窓を開けてムクドリを逃がしましたが……

そのあと2階を掃除してみたら……エアコンの近くに、なんと、ムクドリのヒナが2羽いたのです!
すぐに空いていたダンボール箱に入れて保護しました。



そのあと、エアコンのまわりを掃除すると……
……雨戸とガラス戸が少し開いていて、そのすき間を使ってムクドリが巣を作っていたのです!
放っておくわけにはいきません。巣を除去して掃除して、雨戸とガラス戸をしっかり閉めました。

ただ、問題は2羽のヒナたちです。


以前犬を飼っていたときにお世話になった獣医さんに電話したところ、受付の女性から、とりあえず市役所に相談するのがいいとのお返事。
ただ、保健所に連れて行くのと同様に、殺処分されてしまったらかわいそうです。


また、ネットで調べたところ、狩猟免許を持たない人が野鳥を捕まえて飼育することは、鳥獣保護法に違反するとのこと。

違反すると、1年以上の懲役または100万円以下の罰金が科せられる可能性があるとのことでした。
もとの巣に戻すのが原則なのだそうですが……もう巣は撤去してしまいました。

妻は「え~っ、気味悪い……」って、近づこうともしません。

鳥に対して生理的に受け付けないのだそうです。

残念ですが、協力は期待できません。
 

けれども、神様がこの家に託された、小さな命です。見殺しにはできません。

幸い、2羽とも羽根が生えそろって、成鳥に近い大きさに成長しています。巣立ちも近いと判断しました。怪我もしていません。
エサを買ってきて、牛乳で溶いてスプーンで与えると、ヒナたちはチュチュチュチュッと飲みます。

なんとか命をつなぐことができます!!


 

そこで、玄関の近くに、2羽を入れたダンボールを置いて、親鳥たちが見つけてくれることを期待しつつ、巣立ちを助けることにしたのです。
モーセの母と姉が、モーセの行方がどうなるかを神様にゆだねて、葦のかごにモーセを入れたときのように(旧約聖書の出エジプト記2章のはじめにある記事です)、私にも「神様がヒナたちを守って養ってくださる!」という、信仰による祈りと決断が求められました。

 

ところが、ダンボールを目指して、ネコがやってきて……危機一髪でした!!
しかたなく、ダンボールにヒモを通してつるすことにしました。

ダンボールの深さも、ヒナの巣立ちを妨げるような深さではいけません。

写真のダンボールは、あれこれ迷った挙句に選んで作ったものです。


 

まず20日の朝、2羽のうちの1羽が巣立ちました。
朝、親鳥がヒナを見つけてエサをやりに来ているのが、鳴き声でわかりました。
そして、21日の朝、もう1羽も巣立っていきました…………

21日は、朝10時過ぎから雨。巣立ったばかりのヒナがどうしているか心配ですが……
そして一抹の寂しさも覚えますが……
神様から託された小さな命を、巣立つところまで見守れたことは感謝なことでした。

やれることは、やってあげられました。

私たちの家の、小さな小さな物語が、一つ終わったのでした。

 

<P.S.>

巣立ったヒナとおぼしきムクドリが、「ギャー、ギャー」と、私たちの家の玄関の前のハナミズキの木にとまって鳴いています。

もしかしたら「ありがとう!」と言ってくれているのかもしれません。