【ブログ】国税電子申告・納税システム(e-Tax)について
本日、確定申告を済ませてきました。確定申告につきましてはe-Taxというシステムがあることを知っていたので是非利用しようと思いましたが、これが事前準備に手間とコストがかかるのです。その代わりに国税庁のホームページに確定申告書類を作成するシステムがあり、それを利用して書類を作成し税務署に提出しました。私は提出するだけですぐに終わった一方で、税務署内は大変混雑しており、職員の方が申告者のサポートを頑張っておられました。確定申告のIT化が実施されているにもかかわらず、実態はまだまだ昔ながらの窓口対応が主流なのだと痛感しました。
そこで、国税庁のシステムの利用率はどのくらいなのか気になったので調べてみました。楽天リサーチの調査によると昨年度の利用率は「e-tax(国税電子申告・納税システム)で申告」が15.8%、「国税庁のホームページ(確定申告等作成コーナー)で申告書を作成し、税務署にて提出」が11.5%でした。二つ合わせて3割にも満たない低さです。
調査結果⇒http://research.rakuten.co.jp/report/20100222/
さらにe-Taxの開発費と年間の維持費はどのくらいかかっているのか気になったのでこちらも調べてみました。情報元がウィキペディアなので正確かどうか分かりませんが、開発費が500億円、年間維持費が90億円だそうです。あまりの額に驚愕してしまいました。これだけの費用をかけて利用率がたったの15.8%なのか。もう運用を開始してから6年も経っているにもかかわずこのような有様です。
e-Taxの利用が進まない理由については、楽天リサーチによると私が冒頭に述べた通り、手間とコストがかかるからだと結論づけています。また、存在は知ってはいるもののやはり利用勝手の悪さが影響していると分析しています。
ちなみにe-Taxを使うまでにやらなければならないことは、e-Tax開始届出書の提出、住民票のある自治体の窓口にてICカード(住民基本台帳カード)の発行、電子証明書の発行、別途ICカードリーダーを購入、e-Taxソフトのパソコンへのインストールなどを行わなければなりません。このような手間をかけてまで利用したいと思う人がどれだけいるでしょうか。どれだけ立派なシステムでも利用されなければ意味がありません。しかも多額の税金が投入されています。そもそも今の仕組み自体が利用者の立場に立って考えられているとはとても思えません。利用しにくいことがはっきりしているので一刻も早く改善をしてもらいたいと思います。
今回はe-Taxを取り上げましたが、まだ他にも国や自治体には、システムを作ってはみたもののほとんど利用されていないものがあると思っています。作りっぱなしではなく、いかに利用を促進するかまでを考えてシステムの導入を考えなければならないと思います。