途中グロッキー状態の信男は
帰路につき、
こてっちゃんと俺とワン公の
3人になった。

「こてっちゃん疲れてない?」

「俺か?バリバリ疲れてるよ(笑)」

「ほんとに遊びにいっていいん?」

「一緒にやりてー事もあるし大丈夫だよ」

「無理しなくていいよ」

「ウェルカムだよ」

「ウェルカムってなんだ?」

「…たぶん…ようこそって意味だよ」

「こてっちゃん、もしかして…英語…ダメ?」

「…え?帰りたいって?(笑)」

「いや、なんでもない(笑)」

アカシ軍団は
アカシ以外は
勉強は苦手らしい。

全く異質な
アカシとこてっちゃんと信男。

ヤンキー、優しい、男義がある。

この三つは
三人それぞれに共通している。
そして美咲には弱い。

「こてっちゃん彼女とかいるん?」

こてっちゃんは
背が高いから
俺は見上げるように聞いた。

するとこてっちゃんは
目線を俺に落とし、
ニヤっと笑った。

いきなり俺に
左手でヘッドロックをしながら、
右の拳で頭をグリグリと擦りつけた。

「居なくて悪かったなぁコラ!」

ワン公も
腹を抱えて笑っていた。

「信男は?」

「いるわけねーだろ」

「アカシは?」

「あいつは学校で一番モテるよ」

「やっぱな」

「でも彼女はいねーんだなコレがまた」

「マジで?アカシはかっこいいのになぁ…」

「アカシは、ってなんだよ達也!俺は違うんか?アカシも、だろ(笑)」

そういうとまたグリグリされた。

正直、
こてっちゃんと信男は
整った顔とは言えないが、
男として格好いいし、
三人とも彼女が居ても
おかしくないなと思っていた。

さっきは
上手く丸め込まれたが、
敢えて同じ質問をぶつけてみた。

「皆美咲の事が好きって事だよね?」

次回