東欧の魔女 | S.H@IGTのブログ

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大阪府泉佐野市にある、ゲートタワーIGTクリニックの院長のブログ

彼女は東欧のある国から来た金髪で独身で美人で医者である。

昔、日清紡のバレーボールチームが東洋の魔女と呼ばれていたが、彼女はそのすぐ近くで仕事をしていた。

結構彼女はその道で有名なのでここでは名前と年齢は明かせない。

その道とは、がんの治療法の一つでタチドコロにがんを治してしまうほどの治療ではないが、不思議に楽に長生きできる優しい治療法だ。彼女は日本の大学で研究したあと、その後も長く長く日本にいる。

おかげで日本語はペラペラになったが、惜しむらくコテコテの大阪弁が身に付いてしまった。

天性の明るい性格はしっかり大阪向きで、もう大阪弁が身からはがれ落ちることは決してない。


日本では美人は、楚々として少し俯きで陰がなければならない。

決して大口開けて高笑いしてはいけない。

カラオケで天を仰ぎながら歌っていけない。

ましてや別れる時に投げキッスなどしてはいけない。

何度もそんなことを教えてあげたのに、その辺がまだよく判っていないのだ。


そんな彼女が大好きな私は彼女を連れ出し、道頓堀の小料理屋で大の親友に紹介した。

当時、私は彼を私の仕事場にリクルートの真っ最中だったので、きっと羨ましがって転職してくれないかと秘かに期待したのだ。

先に着いてしまった私たちは彼を待つ間、一計を案じたのである。

彼女は私が外国出張の帰りに声を掛けた外国の航空会社のCA(昔の言葉でスッチー)で、彼女は関空に飛んで来る度に私の仕事場で来て私の英語の先生をしていることにした。

ほんの十分ばかり二人で演技して遊んだだけなのに、どうも彼にはちょっとばかり刺激が強すぎたのか、はたまた遊ばれたことを根に持ってか、今も私と仕事を一緒にしようとしない。

彼は有名大学の准教授で大学なんかでいるからまだまだ人生勉強が足らずに、簡単に騙されたりするのだ。


そんな彼女は今、東京にいる。その道の人に引っこ抜かれて、東京で仕事をしている。

彼女はあれほど立派な医者なのに、大阪弁があんなに上手なのに、漢字の読みが上手くないばっかりに日本の医師免許証が貰えない。

きっと困っているだろう。

それにあんな大阪弁をしゃべったのでは、東京の人にへんな目で見られているに違いない。友達も出来ずきっときっとつらい毎日を送っているにちがいない。



私は今、秘かに、この関空近くで優しいがん治療のできる施設をいっぱい集めて、なんとか患者さんが楽に長生きできる道を探れる場所を作る計画を練っている。

私もそんな治療をしているつもりだが、偉―い先生方からはなんだか白い目で見られている気がしないでもない。

でも何人かの医者がいて、患者さんに喜んでもらえれば、もっと大きな顔をして学会になんか行けそうだ。


そんな計画を、『りんくう医療出島計画』と呼んでいる。 

ここは日本とはいえりんくう出島と呼べば東欧の魔女も美人女医として働けないかと、お上にお願いするなど画策を始めている。

おーい、○○○○○(名前です)、東京弁なんか覚える前に、帰っておいでよ、大阪へ。