まいど、こんにちは~ 囲碁幼稚園・政光です。
これ、昔、本でみた形なのですが、すごくわかりやすい例だと印象に残っています。
黒が白を攻撃するとして、Aから行くか、Bから行くか、というのです。
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├┼┼┼A┼●┼┤
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├┼B┼○┼●┼┤
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お勧めはB。
これがすなわち、「弱いほうから動いて相手を強いほうに追い込む」という、石の方向の基本的な考え方です。
なぜ、それがいいのか。
石の効率 がキーワードになります。
A図
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├┼┼┼▲┼●┼┤
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├┼○┼○┼●┼┤
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B図
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├┼┼┼○┼●┼┤
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├┼▲┼○┼●┼┤
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A図とB図を比べてみます。
まず右辺から上辺に並んだ4つの●がどういう役割を果たしているか。
A図:
右辺から上辺に陣地を作っている
中央にほんの少しの陣地を作っている
B図:
右辺から上辺に陣地を作っている
白石の攻撃に参加
▲はどうでしょう。
A図:
白石の攻撃に参加
中央にほんの少しの陣地を作っている
B図:
白石の攻撃に参加
左下に陣地を作っている
A図が「強いほうから動く」の典型。強いほうの石(4つの●)を十分に働かすことができず「中央にほんの少しの陣地を作っている」ことになってしまうのでした。
もちろん、▲の石はA図だとつながって安全・安心、B図は孤立するので死んでしまう不安はあるでしょう。
が! 囲碁というのは勝負。恐怖にすくんで安全を求めてばかりでは勝てないとしたもの。
まとめ
石の方向=弱いほうから動く
強いほうから動く(=安全・安心)=非効率