4月26日に長野オリンピックスタジアムで行われたJABA長野大会、バイタルネット×三菱重工Eastの観戦記です。

筆者初観戦となる新潟市を本拠地とするバイタルネット。ただ、GRANDSLUMでは合宿所、練習拠点ともに仙台市となっていて「なぜ?」と思っていました。ちょっと調べてみたところ、もともとは新潟市で医療用医薬品を販売する「ニチエー」の野球部として創部しましたが、2001年にニチエーを含む東北、新潟の医薬品卸業3社が合併し新たに「バイタルネット」が発足、本社を仙台市に置いたため、選手たちは仙台の拠点を置くことになっているのと思われます。(人間でいう本籍、住民票を新潟に残したという感じですかね?)

この日の対戦相手は一昨年の都市対抗王者の三菱重工East。全国クラスの強豪相手にどんな試合を見せるでしょうか?

 

<スタメン>

【先攻:三菱重工East】

①ショート 矢野

②セカンド 小澤

③センター 八戸

④レフト 小栁

⑤DH 武田

⑥ライト 江越

⑦ファースト 印出

⑧サード 中前

⑨キャッチャー 対馬

先発ピッチャー 大野

【後攻:バイタルネット】

①ライト 渡邉

②ファースト 松本

③セカンド 津田

④レフト 浪川

⑤サード 村田

⑥DH 菅井

⑦キャッチャー 五十嵐

⑧センター 小川

⑨ショート 品川

先発ピッチャー 平井

<試合概況>

先制したのはバイタルネット。2回裏2死走者なしから下位打線が連続四球でチャンスを作ると、1番のルーキー渡邉が詰まりながらもレフト前に落とす適時打を放ち、1点を奪います。

しかしこの先制点が三菱に火をつけたか、3回表こちらも連続四球でチャンスを作ると、1番矢野の適時打で同点に。

さらに併殺崩れの間に勝ち越すと、4番小栁、5番武田の適時打でこの回5点を奪うビッグイニングとします。

三菱は4回にも8番中前の適時打で1点を追加し、バイタルネットを突き放します。

しかしバイタルネットは4回裏に内野ゴロの間に1点を返すと、7回裏反撃に出ます。

三菱3番手畠中に対し2本のヒットでチャンスメイクすると、4番浪川の適時二塁打、5番村田の2点適時打で3点を返し1点差に迫ります。

追い上げられた三菱ですが9回表途中出場の友田の適時打で1点を追加しダメ押し。

最終回バイタルネットも1死1・2塁のチャンスを作りますが、三菱5番手長島が守り切り、三菱が7-5で勝利し、予選リーグ3連勝で決勝トーナメント進出を決めました。

 

<注目選手など雑感>

三菱がバイタルネットの追撃を振り切り、予選リーグ3連勝としました。

三菱グループの統廃合で横浜のチームを母体にまず長崎を統合、その後東西2チームに集約することで名古屋、広島からの転籍してきた選手が残る中、4番に座った小栁は名古屋からの転籍組の今年35歳のベテラン。

3回の適時打を含む2安打をマーク、まだまだ健在をアピール。スタメン野手でも八戸、江越は長崎からの転籍組でオーバー30の選手たちが経験をいかんなく発揮しています。

若手の台頭もチームの活性化に不可欠ですが、早大出身の2年目の印出が4回の追加点のきっかけとなる二塁打を放ち自慢のバッティングをアピール。

ドラフト候補として雑誌等で名前の挙がるキャッチャーですがこの日はファーストでの出場。長野大会4試合中マスクをかぶったのは2試合とキャッチャーとしてのレギュラー確保とは至っていないようですが、この先の都市対抗予選でキャッチャーとしてのアピールもしていきたいところです。

最終回のピンチをしのいだ変則サイドの長島は広島からの転籍組。

2年前の都市対抗制覇にもリリーフで貢献した投手ですが、今季も「守護神」的な役目を任されそうです。

三菱は準決勝でHonda鈴鹿に敗れ優勝には届きませんでしたが、2年ぶりの出場となる西関東予選に向けてベテランの経験値と若手の勢いが融合すれば強豪揃う予選でも結果につながるのではないでしょうか?

敗れたバイタルネットはよく追いすがりましたが、3回の大量失点が響きました。

打線ではルーキーの渡邉が2安打2打点をマーク。

小柄ですが思い切りのいい打撃でチームを牽引しそうです。

4番の大卒4年目浪川もマルチヒットをマークし打線の中軸としての役目を果たしました。

渡邉がチャンスを作り、浪川ら中軸で返す得点パターンを確立したいところです。

投手陣では2番手で登板した松田が3回を4奪三振の投球で7回の追い上げにつなげました。

高卒7年目で2年前の台湾ウインターリーグで注目された左腕。絶対的なエースとして全国舞台で活躍を見せてほしい投手です。

 

三菱重工East005100001=7

バイタルネット 010100300=5

(三)大野、長嶋、畠中、森、長島ー対馬、友田

(バ)平井、松田、齋藤、南、山形-五十嵐

【勝利投手】長嶋

【敗戦投手】平井

【三塁打】

(三)武田

【二塁打】

(三)印出

(バ)浪川、品川