4月29日に埼玉県営大宮球場で行われた春季埼玉県高校野球大会3回戦、浦和高×浦和学院高の観戦記です。
現状打倒花咲徳栄の1番手と言える浦和学院。秋は県準優勝、関東大会8強という成績でしたが、雑誌・ネット記事ではプロ志望、プロ注目選手も多いようで戦力は充実していそうです。
対するは実に37年ぶりの春16強入りとなった県下有数の進学校、浦和高。東大合格者も多く輩出し、野球部も東京六大学リーグでベストナインを獲得し、この春卒業した大原を輩出しています。秀才軍団が野球の名門相手にどんな戦いを見せてくれるでしょうか?
<スタメン>
【先攻:浦和学院高】
①キャッチャー 玉榮
②ファースト 藤澤
③センター 鈴木
④DH 内藤
⑤ショート 伊藤
⑥セカンド 法量
⑦サード 大宮
⑧レフト 中川
⑨ライト 城間
先発ピッチャー 西村
【後攻:浦和高】
①センター 若山
②レフト 石原
③DH兼ピッチャー 渡邉(雄)
④サード 渡邊(佑)
⑤ショート 平山
⑥ライト 秦
⑦キャッチャー 尾崎
⑧ファースト 高橋
⑨セカンド 佐藤
浦和高はいわゆる「大谷ルール」を使い、ピッチャーの渡邉(雄)をDHで3番に入れてきました。複数投手を擁する浦学は背番号11の西村を先発に立ててきました。
<試合概況>
初回から浦学ペースで試合が進みます。死球とヒットでチャンスを作ると、3番鈴木が右中間を破る適時三塁打で2点を先制。
さらに4番内藤の犠飛でこの回3点を奪います。
浦学は2回にも2番藤澤の犠飛に重盗で2点を追加し試合の主導権を握ります。
しかし浦和高も3回に内野ゴロの間に1点を返すと4回には敵失を足がかりに8番高橋の適時打で1点を返し、3点差に詰め寄ります。
しかし終盤、浦学が地力の差を見せます。
7回表浦和高3番手福本を攻め、4番内藤の適時二塁打、5番伊藤の適時打で2点を追加。
しかし浦和高も食い下がり7回に3本のヒットを重ね、2番石原の適時打で1点を返します。
8回表に2点を追加した浦学ですが、最後までコールド要件の7点差は満たせず、試合は9-3で浦和学院が勝利し、準々決勝進出を決めました。
<注目選手など雑感>
浦和学院がタレント揃い、戦力充実さを見せ快勝しました。
中軸には力のある選手がそろい、4番に座った内藤は適時打と犠飛で2打点をマーク。
強打の捕手として雑誌やネット記事で注目されていますが、バッティングは確かにパンチ力があり4番の重責を果たしそうです。この日は試合途中からDHを解除し、キャッチャーの守備にも就きましたがキャッチャーとしてどれだけ実力をアピールできるかがドラフト指名へのカギではないかと思います。
5番の伊藤もマルチヒットで1打点をマーク。
秋は背番号1を背負いましたが、この春は背番号も6でショートがメインの起用。攻守ともにセンスを感じさせるプレーでポテンシャルは高そうです。
この伊藤を含め複数投手を擁する浦学ですが、3番手で登板した背番号1の日高は2イニングすべてのアウトを三振で奪う好投。
この投手も雑誌等でプロ注と評されており、素材としてはその評価も頷ける投球でした。
しかし、ポテンシャルが高いことは間違いない浦学ですが、この試合もコールドに持ち込めず、この記事を書いている時点で準決勝進出を決めたものの、山村学園相手に追い上げられ薄氷の勝利と今一つ絶対的な強さを感じさせられないのが物足りなさを感じました。
複数投手の継投やこの試合も複数ポジションを守る選手が多いなど、チームとして手探り感、いろいろと試している感じを受けました。浦学レベルになると甲子園に出るだけではなく、全国で上位を狙うところを我々ファンとしては求めてしまいますが、昨年秋に観戦した試合でもそうでしたがベンチがなんだかバタバタしている印象を受けますね…。
敗れた浦和高は打線が17三振を喫し、力の差を見せつけられる展開でしたが9安打で3点を奪い9イニング戦ったことはベスト16まで勝ち上がってきた実力を垣間見ることができました。
攻守のかなめであるキャッチャーの尾崎は3安打をマーク。
秋の4地区交流戦にも出場していた選手ですが名門相手にバットで結果を残しました。
1番の若山もマルチヒットをマークし、打線は強豪私学にも食らいつけるしぶとさは持っていそうです。
Dシードを確保した夏の大会では春に続いての上位進出を果たし、この中から先輩の大原のように神宮でプレーする選手が出てきてほしいですね。
浦和学院高320000220=9
浦和高 001100100=3
(浦学)西村、佐々木、日高ー玉榮、内藤
(浦和)渡邉(雄)、方波見、福本、飯田-尾崎
【勝利投手】佐々木
【敗戦投手】渡邉(雄)
【三塁打】
(浦学)鈴木
【二塁打】
(浦学)内藤、伊藤













