6月22日に栃木県総合運動公園野球場(エイジェックスタジアム)で行われたBCリーグ公式戦、栃木ゴールデンブレーブス×山梨ファイアーウインズの観戦記です。

今季からBCリーグに正式加盟した山梨ファイアーウインズ。この試合まで27試合消化し4勝23敗でWest最下位と予想されたとはいえ苦しい船出となっています。戦力的にも他チームと比べて厳しい部分はありますが、どこまで勝ち星を伸ばせるか?まずは勝率を2割台に乗せたいところです。

対するは今季East2位で首位の群馬を追う栃木。優勝のためには山梨には失礼かもしれませんが「取りこぼし」は避けたい試合です。

さて、この日の宇都宮は梅雨はどこに行った?と思えるような猛暑。暑さ対策で試合開始時間を15時に設定していたと思いますが、今季のリーグの熱中症対策ルールの試合開始1時間前のWBGT(暑さ指数)が基準値を超えたため。7イニング制での試合に変更になりました。

 

<スタメン>

【先攻:山梨ファイアーウインズ】

①ライト 守屋

②センター 保科

③サード 星野

④ファースト ロバート

⑤セカンド 南雲

⑥キャッチャー 中山

⑦レフト 望月

⑧DH 竹内

⑨ショート 金田

先発ピッチャー 小出

【後攻:栃木ゴールデンブレーブス】

①セカンド 桃次郎

②ショート 楠本

③レフト 小倉

④DH ダッタ

⑤センター 三方

⑥ファースト 川﨑

⑦ライト 鈴木

⑧キャッチャー 田代

⑨サード 菅野

先発ピッチャー マロスティカ

いろいろなキャリアの選手が集まるBCリーグらしく、栃木先発のマロスティカはブラジル代表経験者、山梨4番のロバートはアメリカからジャパニーズドリームを掴みにやってきた選手。そんな中でも目立つのはやはりこの人。

今季44歳の川﨑宗則。2打席ノーヒットで途中交代しましたが、とにかく元気。栃木、山梨のチーム隔てなく若い選手たちに声掛けをしているのが印象的でした。

 

<試合概況>

試合はド派手な幕開けとなります。

初回山梨は1番守屋はプレーボール直後の初球を叩くとレフトスタンドに飛び込む先頭打者本塁打となり先制します。

しかしその裏栃木はヒット、四球、犠打エラーで無死満塁とすると4番ダッタが押し出し四球を選び、同点にします。

 

栃木は2回にも2死3塁のチャンスを作ると、1番桃次郎の打球はサードへのゴロ。チャンスを逸したと思われましたが、桃次郎の俊足を意識しすぎたか、山梨サードの星野がファンブルしエラーで栃木が勝ち越します。

しかし山梨も直後の3回、2つの盗塁を絡め2死2・3塁のチャンスを作ると、4番ロバートに2点適時打が出て逆転に成功します。

しかしチーム防御率最下位の山梨は投手陣が踏ん張れません。5回裏、この回からリリーフの3番手舘池が先頭の1番桃次郎を四球で歩かせると、盗塁と内野ゴロの間に3塁まで進塁されます。この場面で3番小倉はピッチャーゴロ、3塁走者の桃次郎が飛び出してしまいますが、舘池がやや深追いしすぎたのと桃次郎の俊足で帰塁に成功。続く4番ダッタの打席で山梨にバッテリーエラーが出て同点とされます。

さらに途中出場星哉の適時打で勝ち越すと、さらにもう1点を加え栃木がリードを広げます。

山梨は6回にも四死球やエラーなどで3点を追加され、万事休す。

栃木が8-3で勝利しました。

 

<注目選手など雑感>

ノムさんの格言、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」が当てはまる試合展開になりました。

勝った栃木にしてみれば「不思議な勝ち」。8得点のうち適時打は5回の星哉の1本だけ。あとは押し出し、敵失、バッテリーエラーなど山梨の自滅に助けられた感じはありました。

そんな山梨の自滅を誘ったともいえるのが1番の桃次郎。

今季白鷗大から入団した小柄な選手ですが、打率4割超えで1位、盗塁をリーグ2位につけているスピードスター。この試合でも2安打2盗塁3得点と実力をいかんなく発揮し、試合概況に記した通り2回と5回の得点機には桃次郎の「足」が山梨のミスを引き寄せた結果だと思います。足という「一芸」を武器にNPBへの扉を開いてくれそうですね。

決勝打を放った途中出場の星哉は地元出身の高卒ルーキー。

この日は途中出場でしたがすでに3本塁打をマークしておりバッティングでアピールを続けたい選手です。この日出場はありませんでしたが2つ上の兄、拓馬も投手として3勝をマーク。兄弟の活躍で首位群馬を追撃したいですね。

投手陣ではこの試合が初登板だった清水が2イニング無失点で「初登板初勝利」をマーク。

同系列の企業チームエイジェックから加入した(人事異動?)投手ですが、140キロ後半のストレートには威力がありリリーフの一角に入ってきそうですね。

敗れた山梨は「負けに不思議の負けなし」の典型のような試合展開。やはり既存球団との戦力差は否めない印象です。

そんな中で先頭打者本塁打を含む2本の長打を放った1番守屋、2安打2盗塁の2番保科といった企業チーム、クラブチーム、独立チームを渡り歩いてきた20代中盤の選手の必死なプレーが印象に残りました。

産声を上げたばかりのチームの中では20代中盤でベテランの部類に入る選手。苦しいシーズンが続きますが経験を活かしてチームの上昇に貢献していってほしいですね。

 

山梨FW1020000=3

栃木GB110033X=8

<熱中症対策リーグ特別ルールにより7イニング制>

(山)小出、橘田、舘池、上ヱ地-中山

(栃)マロスティカ、清水、竹本、栗原-田代

【勝利投手】清水

【敗戦投手】舘池

【本塁打】

(山)守屋

【二塁打】

(山)守屋