観戦記のアップできていないものも残ってはいるのですが、夏の甲子園に出場する全49代表校が出揃いましたので、出版社の方にははた迷惑な内容ではありますが、今年も当ブログ恒例(?)の予選展望号の予想検証をしてみたいと思います。

報知高校野球とベースボールマガジン社の2誌を購入し、決定した49代表が展望ページの何番目に名前が挙がっていたかを検証する方式です。

【過去の結果】2017年2018年2019年2022年2023年

 

※【報】は報知高校野球、【B】はBBM社の紹介順

 

【北海道・東北】

北北海道:白樺学園高(9年ぶり4回目)【B】6 【報】5

南北海道:札幌日大高(初出場)【B】5 【報】4

青森  :青森山田高(7年ぶり12回目)【B】1 【報】1

岩手  :花巻東高 (2年連続12回目) 【B】1【報】1

秋田  :金足農高 (6年ぶり7回目) 【B】3 【報】6

山形  :鶴岡東高(2年ぶり8回目) 【B】1 【報】1

宮城  :聖和学園高(初出場) 【B】3 【報】5

福島  :聖光学院高(3年連続19回目)【B】1 【報】1

 

北海道はダークホース的な存在が出場とあって、両誌とも位置づけは低め。一方常連校、名門校が揃う東北は手堅い予想結果でしたが、秋田の金足農は報知はやや低く見積もってしまったか?

 

【関東】

茨城  :霞ヶ浦高(5年ぶり3回目)【B】5【報】4

栃木  :石橋高(初出場)【B】5【報】9

群馬  :健大高崎高(9年ぶり4回目)【B】1【報】1

埼玉  :花咲徳栄高(5年ぶり8回目)【B】1【報】1

千葉  :木更津総合高(6年ぶり8回目)【B】3【報】1

東東京 :関東第一高(5年ぶり9回目)【B】2【報】2

西東京 :早稲田実業高(9年ぶり30回目)【B】2【報】6

神奈川 :東海大相模高(5年ぶり12回目)【B】1【報】2

山梨  :日本航空高(3年ぶり7回目)【B】4【報】2

 

選抜王者の健大高崎高など本命、強豪校、名門が出場を果たした関東の中で、強豪私学を降し初出場の栃木石橋高はやはり予想は難しかったか?しかし報知が9番手に挙げていた中で、BBM社は5番手で名前をあげていたのはお見事。報知の西東京、早実の6番手評価はちょっといただけませんが、一方で春の大会2回戦敗退の木更津総合を1番手評価に挙げたのはさすが専門誌といったところでしょうか?

 

【東海・北信越】

静岡  :掛川西高(26年ぶり6回目)【B】記載なし【報】16

愛知  :中京大中京高(7年ぶり29回目)【B】1【報】2

岐阜  :岐阜城北高(5年ぶり5回目)【B】記載なし【報】16

三重  :菰野高(16年ぶり3回目)【B】1【報】4

新潟  :新潟産大付高(初出場)【B】記載なし【報】11

長野  :長野日大高(15年ぶり2回目)【B】3【報】3

富山  :富山商(2年連続18回目)【B】1【報】1

石川  :小松大谷高(3年ぶり3回目)【B】3【報】3

福井  :北陸高(2年連続5回目)【B】5【報】4

 

お久しぶりの学校に公立校も目立つこのブロック。ダークホース的存在だったのか、BBM社は3県で記載なし。ただBBM社の展望記事はやや「狭く深く」の傾向があり、静岡で記載した学校は9校、岐阜9校、新潟14校。報知が静岡22校、岐阜28校、新潟17校の名前を展望記事で出しているのとは好対照ですね。

 

【近畿】

滋賀  :滋賀学園高(15年ぶり2回目)【B】1【報】1

京都  :京都国際高(2年ぶり3回目)【B】1【報】1

大阪  :大阪桐蔭高(2年ぶり13回目)【B】1【報】1

兵庫  :報徳学園高(6年ぶり16回目)【B】1【報】3

奈良  :智弁学園高(2年連続22回目)【B】2【報】2

和歌山 :智弁和歌山高(2年ぶり27回目)【B】1【報】1

 

強豪校が順当に甲子園出場を決めた近畿は両誌順当な予想結果でしたが、報知は専門誌ゆえに深読みしすぎたか、兵庫は3年連続出場がかかった社を1番手、次に須磨翔風と公立校推しでセンバツ準Ⅴの報徳を3番手に挙げる攻めた予想がアダに…。

 

【中国】

岡山  :岡山学芸館高(5年ぶり3回目)【B】8【報】5

広島  :広陵高(2年連続25回目)【B】1【報】1

鳥取  :鳥取城北高(6年ぶり6回目)【B】1【報】2

島根  :大社高(32年ぶり9回目)【B】3【報】3

山口  :南陽工高(14年ぶり4回目)【B】5【報】4

 

中国地区は両誌似たような結果でしたが、岡山はやや両誌とも見込み違いだったか?BBM社は8番手評価で予想としては苦い結果に。

 

【四国】

香川  :英明高(2年連続4回目)【B】3【報】3

徳島  :鳴門渦潮高(7年ぶり8回目)【B】10【報】10

愛媛  :聖カタリナ学園高(初出場)【B】11【報】11

高知  :明徳義塾高(2年ぶり23回目)【B】2【報】1

 

四国は両誌ほぼ同じ結果。鳴門渦潮、聖カタリナ学園がダークホース的存在から勝ち上がったことがうかがえます。

 

【九州】

福岡  :西日本短大付高(3年ぶり7回目)【B】5【報】4

佐賀  :有田工高(2年ぶり3回目)【B】3【報】4

長崎  :創成館高(2年連続4回目)【B】3【報】4

熊本  :熊本工高(3年ぶり23回目)【B】2【報】1

大分  :明豊高(4年連続10回目)【B】1【報】1

宮崎  :宮崎商高(3年ぶり6回目)【B】2【報】1

鹿児島 :神村学園高(2年連続7回目)【B】1【報】1

沖縄  :興南高(2年ぶり14回目)【B】2【報】2

 

九州は北九州がやや小波乱気味、南九州はほぼ本命が代表権を勝ち取り両誌似たような結果になりました。

 

1番手予想的中は報知が18代表、BBMは19代表。勝敗をつけると報知の14勝11敗24引き分けとなりました。

勝敗は報知に軍配も勝ち越し3つは「狭く深く」の展望記事のBBMが記載せず、「広く浅く」の展望記事で20校近く名前を挙げた報知だからこそといったものなので、今年は1番手予想的中に分があったBBMの判定勝ちというところですかね。(大きなお世話だと言われそうだけど…)

 

さて、最後にふと思ったこと。こういった予選展望号で取り上げられる選手、学校って意外と甲子園にたどり着かないことが多いような…。気のせいかな…。