5月25日に大田スタジアムで行われた都市対抗野球大会東京二次予選第3代表決定トーナメント2回戦REVENGE99×JPアセット証券の観戦記です。
企業8チームと、一次予選を勝ち上がったクラブチーム2チームで行われている東京二次予選。クラブチームのゴールドジムがセガサミーを破るジャイキリが起こり、クラブチームの底力を感じさせられます。第3代表決定トーナメント1回戦でそのゴールドジムとのシーソーゲームを制したREVENGE99がJPアセット証券に挑みます。
<スタメン>
【先攻:REVENGE99】
①ショート 山﨑(壱)
②レフト 菅藤
③ライト 三木
④セカンド 髙田
⑤センター 水野
⑥キャッチャー 小林
⑦サード 田中
⑧ファースト 大野
⑨DH 峰松
先発ピッチャー 小屋
【後攻:JPアセット証券】
①ライト 畑中
②セカンド 服部
③ファースト 大橋
④DH 山田
⑤レフト 永井
⑥センター 竹内
⑦キャッチャー 佐藤(暖)
⑧ショート 北
⑨サード 桑山
先発ピッチャー 藤下
REVENGEはGWに観戦した試合のメンバーからだいぶ入替が出ています。これには訳があり、クラブチームゆえの宿命か前日のゴールドジム戦の勝利後、選手たちが仕事を休めるかの確認が行われどうしても休みの取れない選手は欠場となり、この日のベンチ入りは17人だけ。試合中は1塁コーチを前のイニングの最終打者が務めたり、先発投手でコーチ兼任の小屋はシートノックを打ってからのマウンドとなりました。
<試合概況>
初回REVENGEは1死1塁の場面で3番三井が右中間を破る二塁打を放ち、1塁走者が一気に本塁を突きますが憤死。先取点を奪えません。
2回裏JPアセットは、REVENGEの2つのエラーでチャンスを貰うと、9番の桑山が左中間を破る適時三塁打を放ち2点を先制します。
反撃したいREVENGEは直後の3回表、2死から2番菅藤の二塁打と死球でチャンスを作りますが、4番髙田がレフトフライに倒れ無得点に終わります。
試合はその後両チームの投手の力投で膠着状態に。
7回裏JPアセットは9番桑山がヒットで出塁すると盗塁を決め得点圏へ。1死2塁の場面で1番畑中の打球はセカンドへのゴロになりますが、この送球が悪送球となり桑山が一気にホームに生還。リードを広げます。
JPアセットはこのリードを3投手の継投で完封リレー。3-0で勝利し、第3代表決定トーナメント3回戦に進み、敗れたREVENGEは第4代表決定トーナメントに回ることとなりました。
<注目選手など雑感>
JPアセットとしては「勝ちに不思議の勝ちあり」といった試合展開でした。相手のエラーが得点につながる形となり、貴重な勝ちを拾いました。
その中で存在感を示したのが9番のルーキー桑山。
先制の適時三塁打に、3点目のホームを踏んだのに加え、犠打も決め自分の仕事を果たしました。こういった選手が機能すると初の都市対抗出場も現実味が出てきそうです。あとは中軸の打棒に火が付くことに期待したいです。
投手陣では試合を締めくくった岡本の投球が印象に残りました。
重そうなボールを軸に2イニングで5つの三振を奪う剛腕ぶりを見せました。何とかリードを保って岡本に繋ぐ試合展開に持ち込みたいですね。
敗れたREVENGEは何人かの主力が不在の影響もあったか、6つのエラーが出て失点につながる苦しい試合になってしまいました。それでも企業チーム相手に接戦に持ち込んだのは大健闘と言えると思います。
先発の小屋は企業チーム在籍の経験を活かす投球で5回2失点自責0の力投。
打線では2番の主将菅藤がマルチヒットをマーク。
企業チームに比べると仕事との両立が難しいところもありますが、何よりも野球をやれる喜びを感じさせてくれるチームです。今年の企業チームと戦う機会はこれでなくなりますが、また来年企業チームと真正面からぶつかりあう姿を見たいですね。
REVENGE99 000000000=0
JPアセット証券 02000010X=3
(R)小屋、北出―小林
(J)藤下、西居、岡本―佐藤(暖)
【勝利投手】西居
【敗戦投手】小屋
【三塁打】
(J)桑山
【二塁打】
(R)三井、菅藤