4月21日に千葉県野球場で行われた高校野球春季千葉大会2回戦、成田高×中央学院高の観戦記です。

春のセンバツに出場し、報徳学園に惜しくも敗れたもののベスト4まで勝ち上がった中央学院高。センバツ帰りの初戦となりますがどんな試合を見せてくれるか?対戦相手は春2回夏7回の甲子園出場実績のある古豪の成田高。ベスト4に入った2010年夏以来甲子園からは遠ざかっていますが、中央学院にとっては決して侮れない対戦相手になりそうです。

 

<スタメン>

【先攻:中央学院高】

①センター 青木

②ライト 水嶋

③ショート 颯佐

④セカンド 中村

⑤ファースト 森田

⑥キャッチャー 飯山

⑦ピッチャー 蔵並

⑧サード 小澤

⑨レフト 岩崎

 

【後攻:成田高】

①セカンド 山田

②ショート 高嶋

③センター 阿部

④ファースト 鈴木

⑤サード 田中

⑥レフト 松本

⑦ライト 坂下

⑧キャッチャー 綿引

⑨ピッチャー 仁岸

 

<試合概況>

先制したのは中央学院。2回表先頭の森田がヒットで出塁すると、7番蔵並がレフトへの二塁打を放ち自らのバットで先制点をたたき出します。

さらにこの回8番小澤にも適時打が出てリードを2点に広げます。

対する成田は3回に反撃。3番阿部の適時打で1点を返します。

しかし中央学院は5回表4番の中村がセンターオーバーの三塁打を放ち追加点。

さらに7回表、2死から3番颯佐が内野安打で出塁すると、4番中村がレフトスタンドに2ラン本塁打を叩き込みダメを押します。

8回にも1点を追加した中央学院が先発蔵並の完投勝利で古豪成田を降し、3回戦進出を決めました。

 

<注目選手など雑感>

中央学院がセンバツ4強の実力を発揮し、快勝しました。

先発の蔵並は今大会は背番号3をつけていますが、センバツでは1番をつけた大型右腕。

188㎝の長身から投げ込む角度のあるボールで成田打線を1失点に封じました。打っても先制打を含む2本の二塁打を放ちバッティングでもアピール。この打者が下位打線に座るのは打線に厚みが出ますね。

打線では4番の中村が本塁打を含む2本の長打で3打点をマーク。

小柄ですがパンチ力のあるバッティングは魅力的です。

また、投手も務める3番の颯佐は2本の内野安打でチャンスメイク。

身体能力の高さをうかがわせるプレーぶりで上のステージでも活躍が期待できそうです。

また、キャッチャーの飯山は2つの盗塁阻止をするなど強肩をアピール。

兄は前日に観戦した立正大の志夢。お兄さんとはまたプレースタイルは違うものの、お父さんの裕志さん譲りのサラブレットですね。春夏連続甲子園出場に向け、司令塔として機能しそうです。

敗れた成田は中盤以降突き放されてしまいましたがマルチヒットをマークした3番阿部、4番鈴木には力があり、遠ざかっている甲子園を手繰り寄せ、古豪復活を目指せる素材はいると思います。夏に期待ですね。

 

中央学院高020010210=6

成 田 高001000000=1

(中)蔵並―飯山

(成)仁岸、相原―綿引

【勝利投手】蔵並

【敗戦投手】仁岸

【本塁打】

(中)中村

【三塁打】

(中)中村、小澤

【二塁打】

(中)蔵並、水嶋、蔵並