4月20日に都営駒沢球場で行われた東都大学野球連盟二部春季リーグ戦、立正大×国士舘大の観戦記です。
2018年秋に明治神宮大会を制したものの、2021年春を最後に二部に降格している立正大。今季は一部から降格してきた東洋大との開幕週で勝ち点を奪い、幸先の良いスタートを切りました。この勢いで二部優勝、一部昇格を目指したいところです。
対するは国士舘大。すっかり二部に定着してしまい最後に一部でプレーしたのは2010年秋が最後。そろそろ一部昇格を目指したいところですが開幕週は三部から昇格の東農大に連敗で躓いてしまいました。優勝戦線に残り、三部との入替戦を回避するにはまずは勝ち点1を奪取したいところです。
<スタメン>
【先攻:国士舘大】
①セカンド 服部
②ライト 小西(柚)
③センター 山下(来)
④ファースト 楠田
⑤DH 吉田
⑥サード 坂井
⑦ショート 上本(蓮)
⑧レフト 秋山
⑨キャッチャー 川副
先発ピッチャー 渡辺(拓)
【後攻:立正大】
①センター 飯山
②レフト 渡辺(凌)
③DH 三好
④サード 熊谷
⑤ショート 蔵田
⑥ファースト 輿谷
⑦ライト 古谷
⑧キャッチャー 田近
⑨セカンド 安田
先発ピッチャー 梅田
<試合概況>
先制したのは国士舘。初回先頭の服部がヒットで出塁したのを足掛かりに、5番𠮷田がうまく押っ付けてライト前に運ぶ適時打を放ち、先取点を奪います。
追いつきたい立正は3回、1番飯山、代打石井の連打で2死からチャンスを作りますが後続が続かず無得点。
すると国士舘は5回表2死1・3塁の場面で3番山下(来)のセカンドへのゴロが俊足を活かし内野安打となり1点を追加します。
立正は7回裏、この回からリリーフの国士舘2番手の市村を攻め、1番飯山の適時二塁打で1点を返します。
さらに同点のチャンスを作りますが、国士舘の継投の前に後続が断たれ、チャンスを逸します。
試合はこのまま国士舘の継投で1点のリードを守り切り、2-1で逃げ切り先勝しました。
<注目選手など雑感>
国士舘が接戦を制し、今季初勝利をあげました。
先発の3年生、渡辺(拓)は丁寧な投球で6回を無失点のQS達成。
体格にも恵まれ、球持ちのよさそうな投球スタイルはまだまだ伸びしろがありそうで、貴重な先発左腕としてチームの柱になっていきそうです。
打線ではやはり3番の山下(来)。
1年生からレギュラーを張る3年生はマルチヒットをマーク。俊足に守備も安定しており、このままの成長曲線を維持できればさらに上のステージでの活躍も期待できそうです。
立正では先発の梅田が負けはついたものの7回2失点のQS達成。
昨年秋は故障で登板できなかったようですが、順調に復活への道をたどっているようです。大学ラストイヤーで勝負の年にしてほしいですね。
打線では1番の飯山が適時打を含むマルチヒットをマーク。
この人も元ファイターズの飯山裕志さんを父親に持つ「二世選手」でドラフト候補にも挙がっています。似たようなタイプの選手も多いだけに突き抜けた成績を残して、お父さんに続くNPB入りを目指してほしいですね。そのポテンシャルは十分にあると思います。
国士大100010000=2
立正大000000100=1
(国)渡辺(拓)、市村、小野寺、鎌田(州)-川副
(立)梅田、髙橋(亮)、鈴木(良)-田近、石見
【勝利投手】渡辺(拓)
【敗戦投手】梅田
【二塁打】
(立)飯山