今年も発売されました、週刊ベースボールのどこよりも早い「プロ野球選手写真名鑑号」。持ち運びやすさや情報の鮮度からするとこの後から出版される選手名鑑の方が使い勝手がいいのですが、やはり野球シーズン開幕を告げる「縁起物」として入手しないわけにはいきませんね。

しかしですね…、今年からファーム限定とはいえ「オイシックス新潟アルビレックスBC」と「くふうハヤテベンチャーズ静岡」が参入するのにもかかわらず、「12球団選手名鑑」なんですよね。巻末の方に申し訳程度に両チームのメンバー表が掲載されていましたがこのあたりがNPBの「ムラ社会」を表しているような気がして残念に思いました。

野球ファンとしてはファームの試合を観戦する機会もありますし、これから出版される選手名鑑では新規参入の両チームの選手たちの写真名鑑も掲載してもらいたいです。

 

さて、話題は変わって「やっと出た!」という感じなのが今月末から鹿児島で開催される「薩摩おいどんカップ」の試合日程。

 

なかなか日程が発表されずヤキモキさせられましたが、筆者は決め打ちで鹿児島行きの手配をしていたので、ようやく観戦できる試合が判明しました。

昨年の明治神宮大会決勝の再戦となる慶大×青学大や、東京と仙台のJR東日本対決、ホークス×東京ガスなど魅力的なカードが組まれていますが、決め打ちで飛行機や宿の手配をしていたのでこれらのカードは観戦できず…。もう少し早く日程が発表されると遠征組にはありがたいところですよね。

そもそも開幕2週間前まで日程が発表できなかった理由として、公式XではNPB、大学、社会人などカテゴリー違いの団体との許可申請に手間取ったとのことですが、このあたりもNPBを管轄する日本野球機構、社会人野球を管轄する日本野球連盟、大学野球を管轄する全日本大学野球連盟とそれぞれ団体が分かれている「縦割り」の弊害に思えます。サッカーのように全カテゴリーが「日本サッカー協会」の傘下に入っていれば、このような苦労も減るんでしょうね。おいどんカップ実行委員会の皆さんのご苦労を軽減し、シーズンインを待ちきれない野球ファンが鹿児島に集結しやすいよう、この辺りは改善していってほしいですね。

 

今回、決め打ちで日程を決めてしまったため訪問がかなわなかったのが先述の慶大×青学大のカードが組まれている枕崎市営野球場。

薩摩半島の先端に位置し、おいそれと簡単に行ける場所ではないものの、2年前に改修を終えた市営球場が今回初めておいどんカップで使用され、期間中4試合が予定されています。

枕崎市長のブログによると「どこにでもあるローカル球場ではなく、どこにもないローカル球場を」との思いで改修を行ったということで、左右対称がほとんどの日本の野球場において左翼100m、右翼91mというクセありのフィールド、バックスクリーンにはステージを設置し、地元の枕崎高校野球部が甲子園に出場したり、枕崎からオリンピック選手が誕生したら「パブリックビューイング」を実施したいという市長の「思い」が詰まった球場のようです。

左右非対称のフィールドについては「外野手は守備範囲の広いセンター、強肩のライト、そしてレフトは3人の中では守備力がいちばん下、という私の勝手なイメージがあるのですが、このフィールドはレフトの選手にも守備の暴力を要求されます」とか「右打者が引っ張ってレフト線、レフトオーバーを打っても、2塁打という先入観を無くし、一塁ベースを回って打者がスローダウンするのではなく、3塁を狙うスリリングなベースランニングが要求されます」などというのは市長の「野球偏愛」を感じますね(笑)

「野球場巡ラー」としては市長の思いをぜひこの目で見てみたいですね。来年以降のおいどんカップでぜひ訪れたいです。そのためにも日程発表早めにして欲し~い…。