令和5年現在 日本国内に清酒を醸造する酒蔵は幾つあるのか 都道府県別で見るとどこが多いのか
国税庁のデータをもとに都道府県別のランキングをまとめてみました
それに準えて 国内売上と輸出額の多い都道府県も一緒に見てみました
都道府県別ランキング(酒蔵数/国内売上/輸出額)
[酒蔵数(日本国内)]
令和4年現在 日本国内で稼働している酒蔵は1,164 酒造免許を持っている事業者数は1,550です 酒造数を都道府県別で見ると 米どころ新潟県が88で首位
新潟県は 代表的な銘柄に"八海山"や"久保田"など知名度の高い酒蔵を多く有しています
2位は信州長野県の72 3位は東北福島県の58と続き
4位は灘五郷を有する兵庫県が56 5位は東北山形県が49です
6位に九州福岡県が40 北九州地域は近年石高増加傾向が著しく見られます
沖縄県や鹿児島県など南九州の温暖域では 雑菌の繁殖が原因で日本酒造りを失敗しやすく(腐造) 稲作が難しい地政学要因もあり 昔より清酒造りが難しい地域とされてきました
都道府県別酒造数を図で表すと 上の様な印象です
[売上げ(日本国内)]
国内売上を見ると1位は京都府 2位は兵庫県 3位は新潟県となっています
首位の京都府は誰もが知る大手メーカー"月桂冠"や"黄桜"などがあり 2位の兵庫県には"菊正宗""白鶴""大関"など こちらも有名蔵が多いです
3位の新潟県は酒蔵数では1位ですが 国内売上で見ると大手メーカーを多数抱える京都県と兵庫県に 大きく水を開けられた形です
[輸出額]
ここ数年 世界的なコロナ禍の影響で一時は減退したものの 数十年前より清酒の輸出額は増加傾向にあるといえます 昨年時点で国内2,900億円に対し 輸出額130億円と対比すれば5%未満です
が これはまだまだ伸びしろがあると考える事ができます
首位の山口県は 国内でも知名度の高い旭酒造の"獺祭"が 早くから欧米やアジア圏など 世界中へ輸出されていました 2位は兵庫県 3位は京都府 4位は新潟県と 国内売上のTOP3が続いています
海外での日本酒需要はまだまだ続いており 国家戦略としても海外展開を推奨しています
(参照)