Watasenia scintillans 蛍烏賊 ホタルイカ
世界各地に40種類ほど生息が確認されているイカの一種 日本近海では太平洋北部と
日本海全域に分布し 200~700㍍の深海に生息しています 晩秋から春にかけて産卵期を
迎え浅瀬に上昇する時が旬とされています
日本では古くから食用で親しまれ 佃煮.酢味噌和え.沖漬け.素干し.足だけを刺身にした
“竜宮素麺”などが有名です 古くより食されてきた食材ですが地元では決して生では
食べなかったそうです また鮮度落ちが早い為 近年まで地方への輸送は困難でした
現在は生食用として春先料理屋に並ぶ事が増えています
近年 神秘的な発光を見れる“ホタルイカ漁”そのものを観光資源とする所もあります
発光反応の全容は未解明ですが「coelenterazine disulfate化合物.二硫化セレンテラジン
化合物.ルシフェリンの一種」と考えられており アデノシン三リン酸（ATP）とマグネシウム
（Mg）が大きく関与しています また発光反応の最適温度は水温5℃でホタルイカの
生息適温と対応している研究成果が判明しています
ホタルイカが水揚げされる富山県富山市から魚津市にかけてはホタルイカの群遊海面と
して有名であり ホタルイカは春の風物詩として知られています 富山湾常願寺川の河口
左岸から魚津港までの約15㌖ 満潮時の沖合1,260㍍までの海域は1922年（大正11年）
に国の天然記念物に指定され 1952年（昭和27年）3月29日には「ホタルイカ群遊海面」
の名称で特別天然記念物に格上げされています
僅か数週間の旬ですが はやり活鮮は格別です
それと…生ほたるいかのしゃぶしゃぶは絶品です♪