DRY ZERO | 侘寂伝文(わさびやブログ)

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2月末に発売予定の新製品「DRY ZERO ノンアルコール」を先取り試飲しました(^∇^)


楽菜 わさびや公式HP-DRY ZERO  

DRY ZERO アサヒ ドライゼロ 商品情報


この新商品“DRY ZERO”はデザインや商品名が“SUPER DRY”と酷似しており

顧客が困惑する等のコメントをキリンの経営陣が発表していたニュースでも

ご存知の通り 巷ではちょっとした話題にもなっています


私観では 確かにドライビールのステイタスカラーである銀箔(弱冠艶消し気味)や

社名ロゴは大きく同様…と感じつつも中央に“ノンアルコール”と明記されている点で

然程問題ではないかな と思います ノンアルコールシェアトップのキリンに

してみればこの新商品が脅威である事には間違いないでしょうね


上の新製品と他社2銘柄のノンアルコールビール.ドライ生を併せて試飲しましたが

未だ発売前なので味についての短評はここでは控えさせて頂きます


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思えば7年前 全国的な飲酒運転の罰則強化に伴い同時に生まれたと言える

ノンアルコールビール分野ですが予想通り 緩やかながらも右肩上がりに需要が

増えています 同じ醸造過程で造られる清酒と対比するのも微妙なのですが

アルコールを規定量以下に抑え ホップ独特の苦味 ビールに近い味感をここまで

醸し出すのに各社共 かなり技術的に腐心された事だと察します


このノンアルコール酒の存在意義を飲み手に対し端的に提示するとしたら

・アルコール成分が齎す弊害.不安要素が無い(特に車運転や仕事)

・炭酸成分が醸す清涼感.ビター感.万人受けする飲み易さ.キレのある後味


ただ同時にノンアルコール故のリスク(酔いが発生しない喪失感)も伴います

それでも需要が伸びている現実を見れば ビール文化の変遷と言えるでしょう


日本食生活に欠かせないビールの存在意義もこの30年位で大分変わりました

食中酒という位置から 食前に喉を潤すアルコール風炭酸清涼水というイメージが

強くなった感が否めない近年 大衆店での活用路は裾野を広げたかもしれませんが

弊店の様な専門領域に特化した和食料理屋では少々使い勝手が難しい現実です

逆に摂ればビールの定義を考察する新たな転機と考えても良いでしょうね