世間様はクリスマスイヴで 流石に店は落着いた感じに 早く来られたご予約様も｢世間は不景気関係ないね｣と まあクリスマスくらいは子供も大人も気分が華やかになるものです
で9時前 清酒の会の常連様方がひとり またひとりと集まりだし…何やら こじんまりとした酒の会が始まりました（笑） いつもの様に料理も清酒もおまかせで緩やかな雰囲気ですが
ここで 先日Yさんに頂戴した千代鶴を皆で飲もうと 詳しい短評はまた後日書留めます 改めてYさんに献杯感謝
富山県 滑川市 千代鶴酒造
｢千代鶴 純米吟醸｣ そして ｢千代鶴 特醸｣ です
明治6年創業 年石高約100石 少量造りの蔵元様ですが20BYの時間がなせる業か 納得出来る滑らかで熟成感溢れる それでいて舌触りが優しいしっかりとした造りの酒です
其々を 冷え 冷や ぬる燗（48℃）と温度帯別に頂きました
特醸－シャープ感が有り 燗より冷えの方が飲み易い
純吟－ふくよかさ 優しい甘味はぬる燗で美味さが映える印象
ご一緒された皆様の意見を集約するとこんな感じでしょうか
私的に富山の清酒…と特筆させて頂くなら 先ずその“優しい旨（甘）さ”上品さ 優雅さを体感出来る 雑味を殆ど感じさせず それでいて程好い酸味が米の旨味を上手く底上げした そんな印象を持っています ｢透き通った 水の如し｣の表現では無く｢優しくふくよかなうっすらとした像｣
冷えにして清楚也 燗にして静かに花開く… そう 食事に優しい酒なのです 偶然か寒鰤と横輪の造りを共したせいもあってそれが強調された様な
一緒に飲まれた方々の意見も綺麗に別れましたが 綺麗な酒質ながら温度帯でこれだけ旨味の特異点が顕著に出る所以もまた蔵の業楢ではでしょうね 北陸の酒蔵に改めて敬意を込め 大切に飲ませて頂きました 今清酒の旬期が新酒/絞りたての出荷時期にあたる時 千代鶴さんの
新酒 絞りたても是非頂いてみたい…そんな思いに駆られます
丁度 北風がやや強く 肌寒さを実感する折 優しい燗酒が体だけでなく 心も温めてくれた そんな感じです