日本だからこそ可能な飲食経営 | 侘寂伝文(わさびやブログ)

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ブログを愛読している堀江氏が 飲食店に関し面白い意見を書いていたので私も所見を

  

(参照) 日本の飲食店は実質的に規制が緩いから発展している  

  
  

注目しているジャーナリスト 莫邦富氏の意見も  

  

(参照) 中国人に本格派“和食通”が急増中!チャンスを生かしきれていない 日本酒ビジネスへの提言 

  

堀江氏は個人的にオン・ザ・エッヂ時代から注目している人物で 著書も殆ど読んだでしょうか 同年代ながら彼の意見は素晴しいと常思っています 昔 座談会での彼が放つオーラは斬新的だった印象も 

  

彼の視点は限りなくグローバルでした その的確な意見は理屈もしっかりしています 参考になる部分も多いし共鳴も出来ました 偶然私は飲食店業に長年 従事している分だけ 一般には知られていない

料理界 酒販界の闇の部分も見てきています そういう部分では彼が云う 

  

「日本の中だから」可能な 世界的にも高水準のビジネスを可能としています その事に異論は無いですが ただ彼の視点はあくまで経営者視点からの提言です 


個人的にはミシュランタイヤの手法に異を唱える立場ですが “評価”という視点では理解出来る部分も認知しています ただ同じ日本でも 東京と大阪/京都の飲食界現場における価値観の差異は 見た目以上に乖離している部分が多く ひとくくりでは考えられない部分が多いです 

  

同じく今 中国でも都市部を中心に日本料理/日本酒の認知が高まりつつ有る中 実際現場に出向いている方々からの情報.見聞はまた一般のメディアとは異なる部分が多いのも現実です しかし全てを鵜呑みにする事も危険です 

  

私も横繋がりで アジアやアメリカに進出しようとしている同業者の方々に 意見を聞かれたり聞いたりしているのですが 日本料理だけでなく 全ての飲食事業は 日本で実行出来ている形が必ずしも外の諸外国で可能か と言われると 現実それは困難でしょう 日本人の習慣/倫理/道徳観は 世界の人から見れば至って特殊です 

  

とはいえ 今の経済成長を遂げた背景には諸外国への黒字輸出が 大きなバックボーンになっている事実も当然 周知しています 最早 日本の経済水準は下り坂にあり 同時にグローバル化も進行している中で まだまだ閉鎖的な日本の飲食業界はこれからもっと伝統を守りつつも イノベーション思考に転じていかないと 世界から取り残されるばかりか 逆に取込まれて元の容すら無くなってしまう様な そんな危惧すら抱いてしまうのが本音です