どうも!甲子園に夢中のIGAです![]()
ロンドンで開催していた世界陸上も閉幕してしまいましたね。
男子100mではジャスティン・ガトリンの優勝に対して会場でブーイングが起こり、過去2回のドーピング違反が理由ではと言われています。
今やドーピングは様々なスポーツに影を落としている大問題です。
アンチドーピングについては過去の記事(記事はこちら)をご覧いただきたいのですが、今回はドーピングがなぜダメなのかについていくつかの観点から考えてみたいと思います。
ドーピングが体に与える影響
ドーピングとは薬剤などによって人体の生理的・機能的限界を超えさせようというものですが、その性質上様々な健康リスクがあります。
例えば筋肉増強剤として有名なアナボリックステロイドですが、筋肉量を劇的に増加させる代わりに睾丸の萎縮や、精巣癌、心臓病、女性であれば男性化、逆に男性の女性化乳房などのリスクがあります。
また、自らの赤血球を輸血する自己血輸血や、造血ホルモンであるエリスロポエチン(EPO)によって赤血球を増やし酸素運搬能力を向上させるドーピングは一見すると問題が無いように思えますが、赤血球濃度が異常に増えるため血管が詰まり、心筋梗塞や脳梗塞、塞栓症のリスクが大きくなります。
人の体は全てにおいて絶妙のバランスの上に成り立っています。
ドーピングはこのバランスを意図的に崩すことにより本来の限界を超えて機能させようとするものであるため健康リスクとは常に隣り合わせです。
ドーピングが競技に与える影響
ドーピングをしている選手はクリーンな選手に比べ当然ながら有利になり、フェアではありません。
また、プロスポーツであればドーピングの発覚によってスポンサーの撤退やファンの減少を招き、競技全体を衰退させます。
誰もドーピングをしている選手がクリーンな選手を抑えて活躍するところは見たくないですよね。
選手自身もスタート時点からアンフェアな競技ではやる気も削がれてしまいます。
ツール・ド・フランスでは1999年~2005年の総合優勝者は「無し」となっていますがこれは非常に大きな汚点だと思います。
ペナルティ期間が明ければ問題は無いのか?
今後特に気になるのはペナルティ期間が明ければ無罪放免でフェアな状態でプレーできるのか?ということです。
今回のジャスティン・ガトリンは過去に2回のドーピング違反を犯していて、ペナルティを与えられています。
罰則という観点では罪を償っている以上、その後の競技への参加は問題は無いでしょう。
しかし、ドーピングの影響はペナルティ期間で完全にクリアになるのでしょうか?
以前の記事で書いたマッスルメモリーの話を覚えているでしょうか?(記事はこちら)
筋肉にはピークの状態を記憶する機能があり、一時的に筋肉量が減少してもトレーニングを再開すれば通常より早くピーク時の筋肉量に戻ることが最近の研究で分かってきました。
そして、この機能を上手く使えば筋肉増強剤で筋肉量を限界まで増やし、1年ぐらい競技を離れて薬が抜けるのを待ち、その後マッスルメモリーを利用して筋肉量をドーピング時の状態に近づけた後に堂々と競技に復帰するなんてことも出来るかもしれません。
その辺のことを考えると、今回のジャスティン・ガトリンへのブーイングもあながち的外れでは無かったのでは?と思います。
今後はドーピング違反からの復帰もより厳しくなるかもしれませんね