底なしの胃?(とらお)
本家HP「ふたりで書く胃がん日記」
にも書いていますが、僕は胃の幽門側(下半分)3分の2を切除しています。
幽門というのは胃の出口で、きんちゃく袋みたいにきゅっと閉じたり開いたりする仕組みになっています。でもただのきんちゃく袋の口ではありません。すごい口なんです。胃の内にある食べ物が消化、つまり胃酸で溶けて分解されたかどうかを自動的に判定して、消化されていれば幽門が開き、おかゆのようにドロドロになった食べ物がちょっとだけ十二指腸へ流れます。そしてすぐに幽門が閉じます。これを胃の中の食べ物がなくなるまで、ちょっと開いては閉じるを自動的に繰り返します。食べた物が胃の中に留まっている時間は、食べ物の種類によっても違いますが大体2~5時間くらいです。
食べ物の消化は、まず口で噛み砕いたときに唾液が混じる初期消化と、胃の中で胃酸が混じる本格的な消化の2種類があります。腸はドロドロに溶けた食べ物の養分を吸収するだけで、消化する機能はありません。
手術で幽門を取り去ってしまうと、食べた物は胃に入ってもすぐに腸へと流れていってしまいます。ちょうど、じょうごを逆さまにして細い方を上に、広い方を下にした感じです。上から入ったものはドバドバ底からこぼれますね。もともと2~5時間かけてゆっくりと腸に食べ物を送っていたのが一気に流れていっては、腸も面食らってしまいます。
胃切除者の患者会「アルファクラブ」の会報を見ると、患者さん達の食べ方についての克服方法が色々と投稿されています。例えば、
「ちょっとずつ食べ、苦しくなると休む。」
「よく噛んで唾液の助けを借りる。」
「食後30分は横になる。」
「職場でもこっそりと横になる。」
「食事中にお茶は飲まない。」
あと面白いなと思ったのは
「消化の悪いものから食べる。」
「カロリーの高そうな物(しつこい物)は後から食べる。」
なんてのもありました。
大体は胃がんの本によく書かれている内容が多いです。要するに食べ物で小腸を急に膨らませず、ゆっくりと吸収の悪いものから食べていくのがコツです。もちろん早食い大食いは厳禁です。これからはバイキングも行けないし、仕事だってフードファイターには一生なれません(なるつもりもないけど)。
ハネのさっぱりカルパッチョ(とらお)
昨日釣ったハネ
を、さっぱりと食べられるようにカルパッチョに仕立ててみました。
自分で釣った魚を刺身で食べるのは美味しいのですが、少し変わった味で食べてみたいなと浮気心が湧き上がってきたのです。
かなり以前ですが、刺身を醤油ではなくドレッシングやトッピング(カリカリじゃこやナッツなど食感のあるシーズニング)で和えて食べさせる創作系(?)料理を食べたことがありました。今回はそのイメージでお遊びで作ってみました。
オリーブオイルやドレッシングをかけると味付けが濃くて美味しいのですが、ちょっと油っこくてくどい感じがします。僕の場合あまり油を摂り過ぎると翌日のトイレで大変な思いをするので(汗)、ノンオイルでさっぱりと食べられるドレッシングはないかなぁと見つけたのが、ピエトロドレッシングの「ピエトログリーン・カロリーカットドレッシング(和風しょうゆ味)」です。3枚におろして皮を剥いだハネの身を薄く削ぎ切りにして、お皿に並べます。普通の刺身よりもかなり薄めに切ったほうが、ドレッシングと合えた時に食感がちょうど良い感じです。その上から塩と黒コショウを振ります。ドレッシングの味に負けてしまうので、黒コショウはかなり多めに振ります。塩は普通でいいです。その上からピエトロドレッシングをかけて、レモン汁もかけます。箸で軽く混ぜて刺身とドレッシングをなじませます。最後にアサツキのみじん切りを散らしてできあがり。
淡白な白身の魚なら、なんでもいけますよ!
ハネを釣る(とらお)
波止釣りのホームグラウンド、武庫一に行ってきました。
前にも書きましたが、ムコイチとは兵庫県の武庫川沖に東西4kmに伸びる巨大な防波堤で、釣りの初心者からベテランの人までが集う関西近郊の人気釣りスポットです。ここでは四季折々たくさんの種類の魚が釣れます。3月も後半に差しかかったこれからの時期、武庫一の釣りといえばやっぱりエビ撒きのハネ釣りです!
ハネとはスズキの子供のことです。
フランス料理にも使われたりするスズキは出世魚でして、成長と共に名前が変わります。
40センチに満たない子供がセイゴ。
40センチを越えるとハネ(関東ではフッコ)。
さらに60センチを越えた大人になるとスズキです。
シラサエビと呼ばれる小さな活きエビを撒き餌にして、ウキ釣りで釣ります。
昨夜からの雨がまだ少し残る朝8時に、宮本渡船という渡船屋さんの船で武庫一に渡りました。
雨が降って海がある程度濁っている方が、実はハネ釣りには具合がいいのです。スズキの習性で、水が濁って海の中の視界が悪いくらいの方が餌の食いがよくなるらしいです。大阪は昨夜からずっと雨が続き、今日の午前中には雨が上がりました。これはハネ釣りには持ってこいの状況と言えます。
ここで重要な問題が。
実はハネ釣りは未経験なのです。
あらかじめ釣具屋の店員さんに色々と教えてもらったり、ネットや本で仕掛けや釣り方を調べて勉強もしたのですが、理論と実践とは本当に違うものだと痛感しました。だって周りのベテランらしき人はよく肥えたグッドサイズのハネをバンバン釣り上げているのに、僕のウキはピクリとも沈みません。一体何が他の人と違うのでしょうか?仕掛けも同じように作ったし、ウキやオモリのサイズも自分なりに調整しています。棚も合わせているし、撒き餌を撒くタイミングやポイントもセオリー通りにやっています。
でも釣れません!
なんとしてでも釣るまでは帰らんぞ!
妙なテンションで、朝の8時から昼過ぎの2時くらいまで粘りました(疲れた)。
そしてとうとう
グッドサイズのハネをゲットしました!
たった1匹というのが情けないですが、なんとかデビュー戦を果たすことができました。
47センチとまあまあの型です。
帰宅して、早速3枚おろしにしました。
スズキは内臓に臭みがあるので、身をおろす時はくれぐれも内臓を破らないよう注意します。身は本当にきれいな白身なんですよ。片身は刺身用に皮をはいで、血合い部分の小骨も骨抜きできれいに抜き取りました。もう片身はムニエルやホイル焼き用に皮を付けて、下準備もOK!
どうやって食べようかな~。
胃の代わりに口を使う(とらお)
早食いで大食いだったのは去年の夏までのこと。
今では食事の量は以前の半分に減ってしまいました。
よく本などにも書かれていることですが、胃がない人は「胃の代わりに口を使え」と言われます。食べ物を細かくすり潰したり、胃液でドロドロに溶かすといった、今までは胃がやってくれていた作業を、胃がない人は口で行わないといけません。ドロドロになるまでよく噛んで、唾をいっぱい混ぜてから飲み込みます。たとえ最初からドロドロの食べ物や飲み物(雑炊とか牛乳とか)でも、よく噛んでから飲み込まないといけません。顎を動かさないと唾液が出ないからです。唾液の消化酵素を食べ物に絡ませることで、胃液の代わりをして消化を助けてくれます。
mixiの胃癌に関するコミュニティを見ていると、早食いが原因でダンピング症候群を起こす人が予想以上に多いことにびっくりしました。「あまり噛まないで一気に食べると確実につかえ・逆流・腹痛を起こすと分かっていても、好きな食べ物はついつい早食いしてしまう」という書き込みにはちょっと呆れてしまいました。中でも面白かったのは、かっぱえびせんを食べて低血糖症状を起こした人の書き込みです。何度か繰り返し体験されたそうでして、そんなに辛い思いをしているのになぜ繰り返すのかの答えが、「だって“やめられない止まらない”ですから!」には笑っちゃいました。
おとんとかおかんとか(こあらこ)
淋しかったから悔し紛れに
「パパとママに甘えて来!」
と言った。
そんな今日、うちのおかんから手紙が来た。
ディズニーランドに行ったらしい。絵葉書をくれた。
次は一緒に行こうと書いてあった。
おとんとおかんがいないこどもはいない。
昨日はおとんの命日だったよ。ぽてちん。


