タイボクの子より、もやしの子がいい! | 母の立場の医学部受験記(浪人・再受験・現役・反抗期)

母の立場の医学部受験記(浪人・再受験・現役・反抗期)

1番目の子は大手予備校一浪で国公立。2番目の子は現役で国公立。3番目の子は反抗期の末、大手予備校→理系学部入学→休学し私立医学部専門予備校→再受験 で3人とも医学部へ進学しました。
大学入試センター試験と相性が悪いし、反抗期はすさまじいしのトホホな体験談です。

子供の反抗に手を焼き、憔悴していたころ、

カウンセラーの先生方によく言われたことがあります。


「彼は大物だから」


ホントに大物なんですか?

芸能界の北島三郎ってことですか?


このまま、何もならないままだったらどう責任とってくれるんですかっ(`×´)


ああ言えばこう言う、メンドクサイ母親の私に

こんなお話をしてくださいました。


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もやしは三日で芽が出ますが、

大木(タイボク)は地面深くに根を張らなければなりません。


彼は、地面の中で深く根を張っているんです。


水脈を探し当てるために、地の中であちこち探しているんです

彼が水脈に出会ったとき、彼の深く張った根から

水が吸収され、芽が出ます。


その芽はやがて枝になり、幹になります。



地面に深く張り巡らされた根は

多少の風や台風や豪雨でも倒れることはありません。


枝は上手に風に合わせて揺れ、

青々とした葉には鳥たちがさえずります。


大きく伸びた枝葉の木陰には人が休みに来て、

子供たちは木の下でかくれんぼをしたりします。


疲れた人が休みに来て、癒されて行く場所でもあります。


そんな大木がC君なんです。


お母さんは、深く根を伸ばし、暗い地面の中で水脈をさがしている彼に、

多すぎず日照らずの、ちょうど良い水と暖かい光を注ぎ続けてください。


3日で成るのはもやしです。


彼はもやしではありません。

大木です。


その希望を持ち続けて、お母さんは彼と接するのです。



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目の前には反抗期の凄まじい子供。


「3日で芽が出るもやしの子の方が楽でいい!」


半泣きになりながら、私は気持ちをぶちまけました。



「そうですよね。お母さんとしてはそれが正直な気持ちですよね。

それだけ必死に向き合っているんですものね。」


「でも、必ずきっと彼は本物の強さを持つ生き方を見つけます。」



「そんでも、しんどいです。


もやしプリーズです!」


そんな往生際の悪いバカ母親の私に

ボスのカウンセラーはこんな言葉を送ってくださいました。


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本当に、子育てはやりがいのある一大事業ですね。


お母様自身としては、当然、「歴史的台風」とまではいかなくても、
揺さぶりをかけられることを拝察いたします。

その折々に、母親としてなすべきことが、多々あるかと思いますが、
多くの場合、何もしなければ良かったものを、
かえって、つついて悪化させることを多くご覧になることがおありでしょう。

「何もしない」という関わりが最も良い関わりであることも多々ありますね。

男というものは本当に弱い生き物で、
60になっても、70になっても、母親を慕っている人をたくさん見るものです。

息子はお母さんが一番のよりどころであるものです。

ですから、何もしない間に、
このことを通して、息子の成長というよりも、
お母さん自身が何が起きても動じない、

「息子を通して、必ず、最善だけが成る」

その一点だけを見つめつつ、お母様ご自身が強化されていかれることは、
何とすばらしいことでしょう。

言葉は簡単でも、確かな道を歩むことは忍耐の連続です。

「息子にこうなってほしい」と思うような生き方を、
お母様ご自身がしていることが最大の教育です。

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今、思い返せば

このようにして多くの方々に支えていただいたことは
感謝以外のなにものでもなかったと思います。







ちなみに・・・・

確かに芽は出たけど、枝が伸びて幹になるには相当かかりそうです。

その前に根腐れしないでよお叫び