多様性と持続可能性 | 塾生150メールマガジンバックナンバー

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昨日はグリーンエネルギーのイベントを観に東京国際フォーラムへ行ってきた。
http://www.greenpower.ne.jp/index2.html

その中で茂木健一郎さんの講演があったので聞いてみた。講演内容を簡単にまとめると、生物学的多様性は長い年月をかけ豊かなものに発展してきた。脳の複雑な神経ネットワークも神経細胞の多様性によって支えられているように、これからの社会も単一文化的な発展ではなく、生物学的多様性の維持に重点を置くことが必要だ、といった内容だった。相変わらず多才でしゃべりがうまいなあと関心する!

「多様なことはよいことだ」
子供の頃からずっとそのように教えられてきたはずだ。好きな詩の一つに金子みすゞの「わたしと小鳥とすずと」がある。

わたしが両手をひろげても、お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、地べたをはやくは走れない。
わたしがからだをゆすっても、きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように、たくさんなうたは知らないよ。
すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。 
           「わたしと小鳥とすずと」金子みすゞ

どうして多様性に価値があるのだろうか?「多様なことはよいことだ」、気持ちではわかっても、論理的には納得できない部分があった。いい機会だと思い茂木さん本人に聞いてみた。

すると、地球環境の持続可能性(Sustainability)のためにはその生物学的多様性(Biodiversity)を維持ことが必要。生物学的多様性は地球環境の維持やエネルギー資源の豊かさにつながる。一方、生物学的多様性は人間の社会的多様性に基づいている。なぜなら人間は地球環境を左右するほどの影響力を持ってしまっているからだ。つまり、多様性こそが持続可能性を支えているとのことだった!逆転の発想というか、目からウロコというのはまさにこういうことを言うのだろう。多様性を持った豊かな自然それ自体に価値があるのはもちろんだけど、それに加えて多様性を維持することは人類の持続可能性に本質的に関係しているとうこと。なんだか日頃疑問に思っていたことがぱっと解決した気持ちだ。

またアルゴアの『不都合な真実』の上映を観て、地球環境がいかに壊滅の危機に瀕しているか様々な映像とともに痛感した。それを正当に訴えてきた科学者や政治家がいかに不遇な扱いを受けて来たか、既得権益との戦いのなかでアルゴア個人がどのように思い悩んで行動したか、とても共感する部分があった。例えば150年後の地球を想像してみる。人類は環境資源を搾取と汚染し尽し絶滅した生命史上最もバカな種であったと言われているかも知れない。誰に? (笑)

日本は省エネルギーと代替エネルギーの技術では世界トップレベルである。これからは地球環境という分野で日本がリーダーシップを取っていくことで国際的競争力を持っていけるだろうと経済産業省の甘利明さんが語ってこのカンファレンスは終了した。地球環境は人類の責務と課題であり、新しい価値観の転換をもたらすのは間違いない。「健康」と一緒にライフワークの一つになりそうだ。なんだかただのイベントレポのようになってしまったけど、まあ考えるところも多かったということです。映画『不都合な真実』は一見の価値有りです☆