あと一つ試験を受ければ夏休みです。今回の試験はなんだかやる気がでませんね。むしろやる気の出る試験ってあるのかって話ですが。
日曜日はメディカルプリンシプル社の主催するレジナビフェアという集まりに東京ビックサイトに行ってきました。全国の医学部5、6年生向けに研修先の医療機関とのマッチングを意図したイベントとのことですが、インターンのほうでお付き合いがあったので遊びにいってみました。
なんか、よくある就活イベントみたいな雰囲気で、学生も病院もみんなガチでなんか引きました。医学生も就活するんですね。臨床研修制度改革の影響か、人気の病院とそうでない病院とが完全にはっきりしていました。特に東北や北関東などの地方の病院は悲惨でした。病院関係者があの手この手で必死に勧誘してきて、規制前の深夜の歌舞伎町を歩いているような、東南アジアの繁華街を歩いているような。有名大学の有名医療法人の大病院は説明会の行列が出来るほどの人気なのに対して、地方の病院はお金があるわけではないので、地域の特産物や自然を売りにして、必死に研修医を勧誘している様子はなんだか不気味な雰囲気でした。医療の地域格差はここまで来ているとは知りませんでした。この国の医療はどうなってしまうのでしょうか。
途中、鴨下環境大臣が来て講演をやっていた。鴨下大臣は医師でもあり、厚労省の医政局をやっていたこともあり今回呼ばれたようだ。話のテーマは医師不足と地域格差といった新臨床研修制度の弊害をどう解決していくかに焦点が置かれた。問題の原因を自由化し過ぎたこととし、地域や産科や小児科といった不採算激務科に対する義務化を強めるのが医政局の方針のようだ。また医療費は削減され医師は増員される方針とのことで、パイそのものは小さくなりパイの配分はより少なくなる。そうなると医師による医師間の競争は激化するだろう。医師にとって厳しい社会になりそうだ。また調子に乗って意見を言ってみたので勉強不足を恐れず公開してみる。
>医師の競争の激化する社会の中で医師はどのようなことに努力すべきか!?医局の権力が幻影となった今、昔通りのやり方で医師を義務感や強制力で動かそうとしてもうまくいかないだろう。そんなことをしてももっと研究も臨床も正当に評価される海外に流出してしまって日本に名医は残らない。医者と言えども、頑張った人が頑張った分だけ報われる仕組みであるべきだ。逆にインセンティブによって、高度な医療を提供する(専門医制度や混合診療の解禁)、地域の医療に従事する(地域医療)、社会保障/社会基盤の医療(産科、小児科、高齢者医療)に奉仕する仕組みが必要なのではないか?
的なことを鴨下さんに質問してみた。うーん、結局は医療費の財源をどうやって確保するかの問題に行き着きそうだ。日本の医療の誇りの国民皆保険制度とフリーアクセス制度と出来高払い制度、それを維持し、さらに医療費の掛かる高齢者医療費を負担いなければならない現状を考えると問題はかなり難しそうだ。成熟社会の医療は、社会保障的な要素を持つ医療と健康増進的な要素を持つ医療の二つに分けられると思う。前者は全国民に対して平等に提供されbなければならないのは間違いないが、後者に限っては市場原理を取り入れてもいいのではないかと思う。それは医師へのインセンティブにつながるし、で、そこの収益を前者に回すような仕組みはできないものかと思ったり。「健康で文化的な最低限度の生活」の、最低限度とは具体的にどの程度なのかという問題なのかも知れないと思ったり。新自由主義(ネオリベラリズム)を取り入れた国では、どこも医療や教育と言った社会基盤をどう維持していくかが問題となっているようですね。何が正しいのやら。「新自由主義(デヴィッド・ハーヴェウィ)」「資本主義と自由(ミルトン・フリードマン)」「ワーキングプア2解決への道(NHK 取材班)」
うーん、歴史や政治となるといまいち勉強不足ですね。ではまた!