父の肝臓がん闘病記#05入院・手術日
脳梗塞(2回)、糖尿病、肝硬変、高血圧、心房細動(心房カテーテルアブレーション)、等など病歴諸々。父のかかりつけA病院には、もう十数年通い続けている。昨年(2023年)末、A病院の検査で肝臓がん発覚。悪性腫瘍は2つ見つかり、1つは胆管近くの高難易度の位置。
A病院に全く信用のないR-pandaは頑固な父を説得して、紹介状を書いてもらい「肝臓がん手術実績件数が多く、名医がいる」C病院へ。C病院は私自身がA病院に紹介状を書いてもらいこの数年通い続けている規模の大きな病院。父の【肝臓がん】A病院の担当医には「早期発見で、敢えて言うなら“ステージ1”」と言われて安心していたら、C病院の担当名医には、「“ステージ1”なんてとんでもない!画像を見る限り“ステージ3”です。」とまさかの展開!父は担当医の指示に従い、1月25日から手術迄の期間“断酒生活”を開始。C病院で手術前のMRI、CT等の諸々検査、説明を受け、2月20日に手術予定。初めての癌に落ち込む父だったが、前向きにガンと闘う【父の闘病記】もし誰かの為になれれば幸い、記録の為に此処に残したいと思う。
当ブログの本筋からはズレますが、どうかお付き合い下さい。
父の手術の事をブログで既に書いていたので、流石に手術後
スルーするワケにもいかず、ほんの少し報告するつもりが
結構長々と書いてしまったんですが、、、
2/18(日)から前乗りでC病院に入院したR-panda父(75歳)。
手術予定時間は2/20(火)午前9時〜午後17時迄と言われていました。
コロナがまた流行っているので、C病院入院時の面会は一切NGになってしまったんですが、
手術日は、家族の面会OK、手術時も待合室で待つのはOK、
手術後ICU(集中治療室)で1人のみ5分程度の面会が許されるという。
今回はちゃんと手術室の階の待合室で待つ…という好待遇でした。
手術日当日…
私と母二人で朝5時半起き、8時前にはC病院に到着!
父にメッセージ入れて、病室階の廊下で父と待ち合わせ。
父は入院後の血液検査で血糖値が高いとか諸々問題あったらしく…
自分で持ち込んだチョコや母が父を思って差し入れしたリンゴ等の隠れ食いが原因?
インシュリンも2度打たれたそう。手術前とは思えぬ点滴をぶら下げた姿で父と面会。
実は入院前日…
入院は何度もしてるはずの父ですが、入院用の荷物をまとめるのが苦手。
母があれやこれや詰めてくれるので助かっているはずなんですが、
(側から見たら甘やかしてるから、いつまでも他人任せ)
「こんなん要らんて!遠足行くんちゃうんやから…」
何故か一丁前に文句は言う父。
父は午後から一人でひっそり何処かに出かけて袋提げて帰って来た。
「何買って来たん?」って訊いたら、「のど飴…とか。」と父。
糖尿病やのに飴を食べる習慣があって(多分、2年程前にタバコをやめてから)
いつも母から怒られている。
こっそり中身をチェックしたら、、、
お気に入りのふりかけ【ゆかり】と【わさび】
チョコレート、ピーナッツチョコ、
のど飴に隠れて黒糖飴まで!!
のど飴…とか?とかの方が多いやん‼︎
父の考えは、病院食のごはんはふりかけで自分好みにしたいやろうし、
入院中にチョコや飴も食べたくなったら、病院内のコンビニで買うより
行きつけのドラッグストアで買った方が安いし…って考えなのは分かるけど、、
「こんなん要るか⁈遠足行くんちゃうんやから…」
まるっとそのまんま、父の言葉を返させてもらいました。
で、チョコは少し取り上げ減らして持たせたんですが、手術初日に早速チョコを食べ、
更に母が良かれと思って手術前日に果物好きの父にリンゴを剥いて持って行ったのを
食べたとかで、血液検査で血糖値が高かったみたい。
まったく〜‼︎食いしん坊な父であった。
🕘8:50
看護師さんの誘導で、父と一緒にエレベーターで手術室の階へ移動。
手術室の前で、頑張れよ!と声を掛けて父をお見送りした。
「もし途中で目が覚めて、先生達が珈琲タイムしてても冷静にな!
見んかったことにして、目を閉じや!」とアドバイス。(笑)
ちなみに、私は小学生の頃、盲腸(虫垂炎)で手術をした際、
途中、メスの音や周りの音が聴こえていたのを薄っすら覚えている。
母は10数時間の大手術をした際に、途中で周りの様子が見えたらしく、
先生や看護師達がブレイクタイムしてた…とかいうので、想像したらおかしくって‼︎
※そんな風に、手術中に周りの様子を見てしまった人や音が聞こえたという体験をした
人達を取り上げられているテレビ番組を観たことがあるので珍しい事ではないと思う。
ビビリの父だったらパニックになりそうなので、先にアドバイスしておいた!
🕘9:00
予定通り手術開始!
※イメージ画像
実際は外国人医師ではありません。
そこから私と母は長椅子が数列並ぶ広めの待合室に案内され、
数組の家族がそこで待機するんやけど、ずっと座りっぱなしは
足も浮腫むし、お尻は痛いし、結構キツい!けど、
そこを離れる場合は窓口のスタッフに「何処に何しにどのくらいの時間離席するのか?」
いちいち伝えなくてはいけなくて、面倒なので、極力我慢!
朝ごはんはご飯2膳食べて来たのに、9時過ぎには腹鳴りで
御座候の回転焼きを一個食べて落ち着く。
母と色々話しながら、1時間経った…2時間経った…とただただ時間を潰す。
予定は17時までだけど、もしかしたら早く終わるかもしれんから、
お昼ごはんは早めにサッと食べて来よう!と、、
🕜12:30
院内レストランでチャンポン食べる
お腹が満たされ落ち着いた私達は、再び手術の待合室へ。。。
この部分が胆管の傍だったので、慎重に刻みながら切除しました…とか
ココが腫瘍部分です。これが胆嚢です。…とか、グロ過ぎて一瞬引いてしまったけど、
ちゃっかり写真も撮って、、、
「いやぁ〜肝臓ってホンマにレバー(肝)ですね〜
さっき冗談で“今晩は焼肉食べようか!”なんて言ってたんですけど、、
コレ見たら、ちょっと…無理そうですね!」
なんて冗談言ってから…
あっ!しまった‼︎お疲れの先生にそんなしょうもないこと言ったらアカンやろ‼︎
と焦ってたら、「まっ、食べようと思ったら食べれますけどね!」とか
それどっちの意味⁇ってような冗談返ししてくれて、ホッとした〜‼︎
てか、冗談言う余裕があった自分にもビックリしたけど、
キモい肝見て笑いながらも、安心して涙目のR-panda。
M先生の方から色々と説明を受けたのですが、
まず始めに、、
「手術前にもお伝えしていた通り、実際に手術してみて、
がんの進行段階はやはりステージ3です。」
このC病院では最初からそう言われたと聞いていたので全く驚きはしませんが、
父が元々かかっていたA病院には「初期段階です。敢えて言うならステージ1」と
言われた事を思い出して、あんな素人判断のヤブ医者達に任せずC病院で手術して
貰ってホント良かった〜‼︎という気持ちと、A病院には今後関わりたくないし、
関わらせたくないという気持ちでいっぱいでした。
父の場合、2ヶ所のうち、1ヶ所が切除が難しい胆管のそばにあったせいで
手術自体も難航しましたが、今後も慎重にみていく必要があるとのこと。
事前には腹腔鏡手術(腹に数ヶ所穴を開けてそこから手術する)と聞いていましたが、
結果的に6cmほどの開腹が1ヶ所、2cmほどの開腹が複数ヶ所あると聞いて、
ビビリの父がそれを知ったら、「ナンジャコリャ〜‼︎」やろうなぁ…と。
※一応、手術前の同意書には開腹になる可能性があることも書かれている。
「先生、本当にありがとうございました‼︎
長時間お疲れ様でした‼︎」
と何度も何度もお礼を言って出て来ました。
そして、先生からの術後報告の面談室から出て来た私と母も例外ではなく、
術後ハイ!謎のハイテンションでした。
結局、この日の手術、最後の患者になって、、、
待合室周辺の照明も段々消されて行く中、私と母は再び待機。
手術室から中の通路を通ってICU(集中治療室)に入った父に
手術日当日だけ1人5分程度のみ面会出来るという決まりで
母だけ面会したが、麻酔が効いてるので話しかけても反応はなく、
握った手も冷たかったと。
それでも、薄っすら覚えてたりするから、「よく頑張った!」と言って来てと
母に託した。
結局、病院を出れたのは21時20分頃で、22時過ぎに帰宅。
正に1日がかりの父の肝臓がん手術でした。