宣伝 貴様の罪は重い
ストーリー
彼氏と喧嘩して家を飛び出したミシェル。
彼女はどこへ行くのかも分からぬまま車を走らせていた。しかし車が何かにぶつかり、横転してしまう。目が覚めた彼女は、どこかに閉じ込められていた。いつしか、男がやってきた。この謎の男ハワードの話によれば「君を助けてやった。外は空気感染のせいでみんな死んだ。原因はわからない。」とのこと。ミシェルはハワードと共にシェルターを作ったエメットとも知り合い、様々な誤解を解決してシェルターでの共同生活を送ることに。しかし彼女は、外の世界で起こったこと・ハワードの恐ろしい姿をまだ知らなかった。
89点
確かにクローバーフィールドの続編ではなく、精神的続編であり優れたサスペンスホラーであった。
えー、今作を語る前に言いたいことがある。
今作はクローバーフィールドの続編じゃない！
精神的続編だ！
みんなクローバーフィールドの続編だろって言って、見てみたら「んだよ、続編じゃねえじゃねえか！」っていって賛否両論だけどJ.J元々続編じゃないって言ってたろ！
まあ、こんなこと言ってる俺も「続編だろぉ、そうだろぉ。」って思ってたけど、
確かに続編ではなかったよ。
どちらかというと、
・クローバーフィールドのスピンオフ
・クローバーフィールドの後日談
・クローバーフィールドの同時刻の出来事
として捉えることができたよ俺は。
さてさて、今作はこれまた新人監督の映画だ。
ダン・トラクテンバーグの初長編作品か
フムフム
これ本当に初監督作品か？
伏線の使い方も上手いし、音の使い方も上手いし、人間ドラマ描くの上手いし、ホラーの描き方も上手い。
今作ね、前作のパニック物から一転、ちゃんとしたサスペンスホラーになってるよ。
初長編作品なのに本当によくできてた。
今作の見どころ
1.
ミシェル完全にリプリー
今作の主人公であり最強の女性であるミシェル 。
彼女がどんだけ強いかというと、
やっべぇ、変な男に監禁された。
よし、この点滴の棒使ってケータイ取ろう。
ダメだ圏外だ。
よぉし、お手製の槍作ってわざと火を起こしてあの男をここに誘導してぶっ倒してやる。
一番最初でこんな凄い行動してます。
彼女の行動力となる判断力の強さは、全編とうして凄え役に立ってます。
慣れてなきゃあんなに行動できねぇよ。
2.ジョン・グッドマンマジで怖い
今作で映画に出てくるとんでもないやろうランキングTOP10にランクインしてそうなハワードを演じたジョン・グッドマン。
こいつが一番やばかった。
序盤では「うわぁ、絶対やばいやつだよ。」と思わせてからの中盤の「あ、以外と普通のやつじゃん」からの、終盤の「やっぱりイかれてるじゃないか‼︎まともなのは僕だけか‼︎」に陥る展開の仕方とハワードの恐ろしさは本当に怖かった。
序盤では、情緒不安定な感じで出てきたハワード。だが、段々と状況を理解してきたミシェルに対し優しくなり幾らか落ち着きを取り戻し普通に共同生活送れるまでになった中盤。
そして、彼の恐ろしい願望と素顔が明らかになる終盤。
終盤の描き方は本当に怖かった。
特に、彼が抱いているある願望はセリフなしで語られているうえ、想像させて怖がらせることにも成功している。
あと、ハワードは終盤自分に対してあることをするんだけど、その恐ろしい願望とセットにしてみたら本当に怖いよあれ。
3.伏線の回収がよかった。
もう何回も言ってるけど、本当にうまかったんだよ。
気持ち良いぐらい上手く回収してたよ、本当。
ネタバレにならない程度でいうと、ミシェルが最初に手に持ってたアレが最後のアレで使われたり、頭の傷の手当のシーンでちょいと出てきたアレが使われたり（手当の仕方はミスリードだった？）、ミシェルのある特技が有効に使われたり、中盤のダクトのシーンが終盤で恐ろしい場面になったり、ハワードが見せた写真が恐ろしい展開に繋がるようになってたし、本当よく魅せてくれましたよ。
4.昨今のパニック映画に対するテーマがよく描かれていた。
今作の中盤あたりで、ミシェルとエメットがなぜ生き残ったのかという会話をするんですが、そこでエメットが「俺たちが生き残った意味がなにかあるんじゃないか？」と言うんですが、この生き残った意味が2人ともちゃんと示せていたのが良い。
特にミシェルは、最後の最後でとある決断をするんですが、この決断こそ生き残った意味でありパニック映画でよくある無駄死にと無駄な行為に対するテーマであり、今作の希望のテーマであると言えるんですよ。
その意味は、見ればわかります。
宣伝方法がアレだった為か、日本では12位という結果になったのは本当に残念だけど、
今作は大変面白い作品になっています。
久々に伏線の回収でスッキリしたい方は是非見て欲しいです。
できれば音響が良いところがオススメできます。シェルターのシーンやガスマスクを取るシーンの音の使い方は本当に良いですよ。
ではまた今度m(__)m
俺的に考えた今作の立ち位置。
今作の前にクローバーフィールド事件が起こった。
↓
HAKAISHAは無事に倒せたが、セントラルパークは壊滅。
前作の主人公カップルも死んだ。
↓
周囲の人々はクローバーフィールド事件は終わったこととしていた。
↓
しかし、やつらは新たな兵力を用意して再び攻めてきた。
恐らく10年後の2018年6月8日。
今作でミシェルが車をぶつけられた時の日付。
Youtubeの映像その2
これが攻撃した瞬間その2。
街中がほとんど廃墟だったちめ１つ目の写真のあとの映像と捉えられる。
恐らく今作の間に起きたもの。
あくまで仮説です。
クローバーフィールドに関する映像は今でもニコニコ動画やYoutubeで見られるよ。
そうそう、今作の字幕担当は
戸田奈津子だよ
安心せい、コトな訳にはなっとらん。
安定してたので？