11月の献立 魚介類編 | 蝶に魅せられた旅人

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今更ながらの11月の献立である。
第一弾は、いつも通りの魚介類編から。

【ムール貝の酒蒸し】


剥き身の冷凍ムール貝が安かったので買う。

オリーブオイルに刻みニンニクを加え、低温でニンニクの香りを油に移す。してからにムール貝と酒、塩を入れて蓋をし、一分ほど蒸し焼きにする。

所詮こんなもんかなぁ…。
矢張りムール貝は殻付きの生の方が遥かに美味いと実感したよ。そういやフランスのプロヴァンスで食ったムール貝の白ワイン蒸し、アレはホント美味だった。

 
【アトランティックサーモンの刺身、青山椒乗せ】

自家製の塩漬け青山椒を散らしてみた。
醤油を付けずに食べてみる。
悪くはないが、サーモンの脂に負けている。なので、青山椒増量して醤油をかけてみた。
旨しである。

次に、S&Bのチューブタイプの粗切りトウガラシを付けて食べてみる。


コレはサーモンの脂に負けてない。
改めて脂が乗ってる刺し身に唐辛子は有りだと思う。そういや北海道では、サンマの刺し身に七味とか一味をかけて食べるのが定番だしね。

 
【サーモンのハラス】

百円くらいのサーモンの切り捨て部分から丁寧に骨と皮を取り除く。薬味は貝割れ大根。醤油をかけて食う。貝割れ大根は辛味があるので、よく合う。

 
【サーモンハラスのタタキ】

残りは包丁で細かく叩き、葱を加えてみた。
脂が強過ぎるので、生姜と味噌、白胡麻を加えて、なめろうにした。
悪くないが、矢張りなめろうはアジが一番だと思う。

 
【海老旨煮】


出汁、味醂、薄口醤油で海老をサッと茹で、一晩おいたもの。旨いです。

 
【キングオスカーのオイルサーディン】

10〜20年前くらいは、このブランドのオイルサーディンが旨くて安かったので、もっぱらココのオイルサーディンを、食っていた。値段は300円くらいだったと思う。
オイルサーディンのイワシは、マイワシよりも小振りのカタクチイワシの方が圧倒的に旨い。日本国内でのカタクチイワシの評価は低いが、ことオイルサーディンに関しては、断然カタクチイワシなのだ。

実をいうと、これはゴルゴ13仕様のキングオスカーなのだ。


ゴルゴって、カッコいいよな。
そういや大学時代、ゴルゴを意識してか、矢鱈と俺の背後に立つなとか言ってる奴がいたよな。面白いから、しょっちゅう後ろから抱きついてやったよ。

 
【スモークオイルサーディン】

バルト三国のラトビア産のオイルサーディンだ。
この辺の国とか北欧など、ヨーロッパ北部の国から輸入されたオイルサーディンはだいたい旨い。しかも量が多くて安い。コレで¥400いくらだったと思う。

コチラもカタクチイワシを使っている。



スモークと書いてある通り、薫香が強めだ。
旨いけど、キングオスカーには負ける。

 
【天の橋立 オイルサーディン】




以前のパッケージは天の橋立の写真だったように思うが、いつの間にか変わってたのね。
昔から評価が高かったオイルサーディンだが、今まで高くて一度も買えなかった。600〜700円もするのだ。今回は半額になっていたので、やっと買えた。

ゲッ、値段を調べてみたら、天の橋立パッケージのも売っていた。


(出典『竹中製缶株式会社』)

同じ会社で作ってるものだが、どうやら橋立印と云う別ブランドのもののようだ。しかし、両者の違いが見つけられない。商品説明や原材料が全く同じなのだ。缶の中味も同じ見える。謎だ。

かなりの期待をもって食べたが、どって事ない。カタクチイワシを使っているところはエラいが、味付けは普通。この程度なら、キングオスカーの方が断然勝ちだ。コスパでも完全にてるし、もう二度と買わんだろう。

 
【赤鱏の煮付け】

元々アカエイは安い魚だが、このサイズで激安の¥128だった。あまり旨い魚と云うイメージはないけれど、その値段なら買いだろう。肉厚だし、イメージが変わるかもしれないと期待する。

しかし、アカエイは矢張りアカエイだった。軟骨が多くて、あんまし美味くない。思うにエイは、エイヒレしかアカンのとちゃうかな。

 
【赤カレイ煮付け】



関西では日本海でよく水揚げされていると思う。
赤カレイは今までハズレ無し。いつ食っても旨い。卵も大きいしね。

 
【焼き塩サバ】

何だか段々サバが苦手になってきた。脂が強過ぎるのだ。それに脂が酸化しているものが多い。これからは、食うならサバ味噌とかにした方がいいのかもしれない。

 
【メバチマグロ塩漬け】


塩締めにした。
メバチは好きだ。本マグロには劣るが、脂が適度に乗ってるからね。

 
【秋ハモ自家製梅肉添え】


梅干しは自家製の白干しである。
茗荷と共に食う。
😄旨いっす❗

 
【スマ(ヤイトガツオ)刺身】



スマが一匹丸々で¥680で売っていた。全身トロとも謳われる魚だ。即買いである。


因みに、別名のヤイトガツオの名称は、顔近くにヤイトの跡のような黒い斑点があるからだ。

それを3枚におろして刺身にした。
旨いのは旨い。でも、期待した程ではなかった。何故に?
スマの旬は冬から春先と云うイメージだったが、調べてみたら夏らしい。それに大きければ大きいほど脂が乗るという。なるほどね。

 
【スマ中落ち】


中骨の肉はスプーンで小削ぎおとして、酒、味醂、醤油を加えて混ぜて5分ほどおき、白胡麻と葱を散らした。
旬ではなくとも、基本的にはポテンシャルが高い魚だから、旨い。

 
【スマのカボス醤油】


カボスを絞りかけ、更に醤油をかけた。
最後にカボスの皮を散らし、茗荷を添えた。


洋風のものは一切入っていないのに、なぜかカルパッチョっぽい味に仕上がった。白ワインとかに合いそうだ。

 
【スマのアラの煮付け】


頭の他に腹ギシ、心臓、肝が入っている。
味は基本的にツナとかカツオと同じだ。身質はパサつき気味で、さして旨いものではない。

次の日もスマを食った。



熟成が進んでおり、旨味が増してきた。
柚子胡椒を乗せて食う。

最後に血迷ってタルタルソースをかけた。


遠洋漁業の漁師は、カツオの刺身にマヨネーズ醤油を付けて食うというから、有りだね。

そして、その翌日は漬けにして、和辛子を添えた。



コレも悪くはない。とはいえ、連日のスマにゲンナリしてきたよ。