心理カウンセラー・公認心理師の

栗林あや(いがぐりこ)です。

 

私は、かつて不登校の経験を持ち、

今は親として子育てに奮闘しています。

 

 

今、こうして親になって

 

「あの頃、なぜ母は私のことをほっといてくれたのか?」

 

と思うことがあります。

 

 

 

不登校だった当時の私は、

ほとんど1日中布団の中で過ごし、

夜更かしをして、スーパーファミコンや読書に没頭していました。

 

昼夜逆転していたし、

朝は体が鉛のように重く、

起きることができませんでした。

 

 

母子家庭だったので母は昼間働いていて、

付き合っている男の人が居たので

子供の私のことは、ほぼ放置でした。

 

 

それが、当時の私には楽でした。

 

口うるさく言われないから。

 

 

 

母は私の状況に対して、何も言いませんでした。

 

 

子どもが学校に行かず、

昼夜逆転の生活を送っている状況で、

 

普通、多くの親なら

いろんな心配や、不安を抱くでしょう。

 

「将来どうするの?」とか

「出席日数は足りるの?」とか

 

「早退(遅刻)してもいいから、ひとまず学校には行きなさい」とか

「どこか身体が悪いんじゃないかしら」とか

 

「いじめにあってるんじゃないか」とか。

 

いろんな問いかけや、心配があるものだと思います。

 

 

でも、私の母はそれが全くありませんでした。

 

私のことは「ほぼ完全に放置」だったのです。

 

 

 

まあ、その頃からすでに、

母は精神的な問題を抱えていたのではないかと

今になって考えています。

 

(母が精神障害と診断されたのは、

それから20年以上後になってからです)

 

 

母は、一つのことに集中してしまうと

他の大切なことが見えなくなる。

 

予測力が低く、

先の見通しが立てられない。

 

その日暮らしで、

刹那的に生きている。

 

将来のために貯蓄するとか、

娘の将来が心配とか、

そういう未来への思考は無い。

 

 

よく言えば

「今、目の前のことを生きるのに精一杯」

という状態でした。

 

 

男の人のところに行っていて

家にあまり居なかったから

それしか見えていなくて、

 

子供である私のことは

頭からすっぽ抜けていたのかもしれません。

 

 

 

時は経って

私も親になりました。

 

今、私が、

もし当時の母親と同じ状況にあったら、

娘にどのような対応をするかな?

と、考えることがあります。

 

 

母はなぜ不登校の私を放置してくれたのか?

 

虚しくもあり、気楽でもあり。

 

 

母のように娘を放置することはないでしょうが、

果たしてどんな影響を与えるのか、

どんな結果になるのかは、

誰にも予測できません。



あらためて考えると、

母の行動は、

見方によっては

結果的に「見守る愛」の形になった

とも言えるのかもしれません。

 

 

それは私にとってみたら

虚しいものではあるけれど、

 

実際に自由を与えられたし、

自己解決の力が育つ結果に

なっていたのかもしれません。

 

 

親として完璧を求めることなく、

子ども自身に考えさせる時間も

今の私には必要なのかもしれないな、

と、ふと思ったのでした。

 

 

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何度も繰り返して抜け出せない悩みに

「言ってみる」ことでブレーキをはずす

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