栗林あや(いがぐりこ)です。

皆さんは誰かと話していて、「それは違うでしょ!」とイラっとする時はありますか?

私は以前、相手の言っていることが間違っているように感じる時、つい、「それは違うでしょ!」と心の中で思っていました。

 

 


先日も「それは違うでしょ!」と思いかけたシーンがありました。

 

それは、姑の通院の付き添い中、車で長時間二人きりになった時のことです。


車の中では、普段家ではしないような深い話題に花が咲きます。

 

最近の社会情勢から将来の話まで、様々な話題になります。


その時、姑の言葉に、内心「それは違うでしょ!」と反発してしまいそうになることがあったのです。



先日、姑の眼科に行った帰り。

 

白内障について話していた時のこと。

その中で、姑が白内障の手術について、独特の見解を述べたのです。


姑:「昔はこんなに、年寄りで白内障の手術をする人はいなかった。

今はテレビやスマホの画面の見過ぎのせいで、目を悪くする年寄りが増えたからね。

だからみんな白内障になる。眼科もあんなに混んでるね。」
と。


私の頭の中は「いやいや、それは違うでしょ!」という思いでいっぱいでした。



「昔の人も、白内障になっていたはず。

技術の進歩や、医療の発展が、今の白内障の手術の増加に繋がっているんでしょうよ。

昔も白内障はあったけど、手術の技術が今ほど進んでいなかった。

 

それに保険適用じゃなかったから、多くのお年寄りが、白内障をそのままにしていただけなのでは?

テレビやスマホの見過ぎが直接の原因で老人の白内障が増えて、

 

眼科が年寄りで混雑していたわけじゃないでしょうよ。」

と、私はそう思いました。

 

白内障について、本当のところの真実はわかりません。

でも、以前の私だったら、この「いやいや、それは違うでしょ!」という思いで、頭の中がいっぱいになっていました。


「どうやって相手に『それは違うでしょ!』を伝えようか」

 

「どう言ったら角を立てずに、相手の間違いを正せるだろうか」

 

と躍起になっていました。


そして過去には、相手の認識を正すために、

 

自分に都合のいいデータや文献を引用して、「なぜその考えが間違っているのか」を説明しようとしたこともあったかもしれません。

 

(冷静に考えると、怖いっ!滝汗!嫌なヤツ〜(笑))



でも、そこで私が気づいたのは、

 

自分の心の中に、相手に「正解」を押し付けようとする気持ちがあったことです。

 

 

よく考えたら、「正解」がなんなのかなんて、目医者でも研究者でもない私には、わからないのです。

 

私の考えは憶測に過ぎません。

 

もしかしたら、姑が言うように、テレビやスマホの影響で年寄りの白内障が激増して、それで眼科があんなにたくさんのお年寄りで大混雑していたかもしれないのです。

 



その後、私は歳を重ねるうちに、そうした「正しさを求めた反論」が本当に必要かどうかを、考えるようになりました。

「私が、相手の認識を正すことで、何かが変わるのか?」

「そうすることで、私や相手が得られるものはあるのか?」

 

ってことです。



これまでの経験上、年配の方々の「持論」や「思い込み」が、他人との軽い会話の中で変わることは、ほぼありません。

だから、話の中身が正しいかどうかよりも、その話が相手にとってどれだけの意味を持っているか、その瞬間をどう楽しむかが重要なのです。


いくらその時点で、相手の考えを私が正したとしても、

相手はまた同じように、別の誰かに、

「テレビやスマホのせいで白内障が増えたから、昨日は眼科に患者がたくさん居た。」と話すものなのです。


それは、私の旦那の祖母や母親、そして自分の祖母を見てきて学んできたことです。

だから、相手の認識を正そうとすればするほど、自分の疲弊を増幅させるだけなのです。

 

 

そしてわたしも、姑と同じで、

 

相手の考え(「テレビのせいで年寄りの白内障が増えたから眼科が混んでる」という姑の持論)をすんなりと受け容れて、

 

「へえ!そうなのね!」と持論を変えることは、まず、無いのです。

 


相手の話をただ聞き、共感することで、お互いに心地よい時間を共有できるのです。



それからというもの、年長者と話す時は、

「命に関わることでなければ、その思い込みをそのままにしておく。」

「相手から聞かれたり、助けを求められたら、私の見解を答える。」

 

ということが、私にとって新たなスキルとなりました。


「それは違うでしょ!」と思うことをやめた時、私の心はずっと軽くなりました。

他人を変えようとすることの苦しみから解放されると、驚くほど人間関係が楽になります。

相手を変えようとすることへの執着を手放すことで、心にゆとりが生まれて、ストレスから解放されるのです。


それからというもの、姑との会話も、一つの楽しい時間へと変わっていきました。



私たちが日常で感じるストレスの多くは、「あの人を変えたい」「あの意見は間違っている」という思いから来ることがあります。

でも実際のところ、相手を変えることは難しいです。


では、どうするか。

それは、自分の心の持ちようを変えることに他なりません。

 

(持論は変えないけどね!(笑))


命に関わるような大事なことでなければ、相手の考えを尊重してみる。

それが、人間関係をより豊かにする秘訣なのかもしれませんね。

 

 

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何度も繰り返して抜け出せない悩みに

「言ってみる」ことでブレーキをはずす

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