他人の結婚報道や幸せニュースに息苦しさを感じる理由

心理カウンセラー・公認心理師の
栗林あや（いがぐりこ）です。

昨日から、世間は一つのニュースで持ちきりです。

それは、あるスポーツ選手の結婚発表。

どこを見ても、その話題で溢れかえっています。

こんな時、皆が祝福の言葉を交わす中、私の心はどこか落ち着かずに、

自分でも理由がわからないまま、なぜかどんどんと気持ちが沈んでいくのです。

今回だけではありません。

過去にもこういうことがあるたびに、憂鬱な気持ちになっていました。

そんな自分に対して、

「なぜ私は、他人の幸せを心から喜べないのだろう？」

と自分を責めていました。

「私は、他人の幸せに対して妬みや嫉妬を感じているんだろうか？」

とも考えました。

でもなんだか、しっくりきません。

その理由が、ずっとわからずにいました。

けれど昨日、ふとした瞬間に、その理由が腑に落ちました。

それは、単純な「情報過多」による疲労感です。

赤の他人の同し話題を、何度も聞かされることへのストレスです。

他人の幸せが祝えないわけではなく、

私の場合ただ単に、その話題で、身の回りのあちこちが埋め尽くされるのが、心身ともに疲れる原因だったのです。

有名人の結婚が話題になるたび、そのニュースであふれ返る世界に息苦しさを感じていました。

それは、有名人が亡くなったり、離婚したりした時も同じ。

確かに驚きはあるし、時には悲しみも感じます。

でも、その話題で世間や私の周りが埋め尽くされて溢れかえることが、心に負担を感じさせていたのです。

この感覚を言葉にするのに、長い時間がかかりましたが、

やっと自分の感じていたモヤモヤを言語化できて、スッキリしました。

赤の他人の話題によって、自分の世界が覆われてしまうことへの息苦しさ。

それはまるで抗えない壁に押しつぶされそうになる感覚です。

息ができなくなるような、そんな重苦しさを感じていたのです。

「他人の幸せを祝えないのか」「悲しみに寄り添えないのか」と自分を責めていたけれど、

実はその根底にあったのは、「情報過多」と「しつこさ」によるストレスだったのです。

なーんだ。

単純に「何度も同じ話を見聞きするのがうっとうしい」という、笑ってしまうほどシンプルなことでした。

もし私と同じように感じている方がいたら、伝えたいことがあります。

「私はなぜ他人の幸せに心から喜べないんだろう」と悩んでいるのは、