心理カウンセラー・公認心理師の
栗林あや(いがぐりこ)です。
日々の暮らしの中で、「めんどくさいなあ」と思う時があります。
それって実は、自分自身への小さなSOSかもしれません。
この「めんどくさい」に込められた意味を、
もう少し身近でわかりやすい例を使って掘り下げてみましょう。
例えば、休みの日の朝、目の前の洗い物を見て「後でいいや」と思ったり、
大事な仕事に手をつけるべきなのに、ついスマホをいじって時間を潰したり。
そんな時、私たちは「何から逃げようとしている」のでしょうか?
実は、「めんどくさい」という感情の裏側には、
過去の経験や、自分に対するちょっと厳しい目が隠れているのです。
たとえば、子供のころに「もっと頑張りなさい」「なんでお前はできないの!?」と叱られた記憶があると、
新しいことを始める時に「これもうまくいかなかったらどうしよう。できなかったらどうしよう・・・。」と不安になってしまいます。
そんな時、「めんどくさい」という言葉で、その不安から目を背けようとしているのかもしれません。
そこで大切なのは、自分が「めんどくさい」と感じた瞬間に、
ちょっと立ち止まって、「本当にめんどくさいのは何なのかな?」と自分自身に問いかけてみること。
その事自体が面倒くさいんだけど、どうなるのが嫌だ??
どうなりそうで不安?
誰に何と責められそうで手がつけられない???
すると、
「実は失敗が怖いんだ」
「周りからどう見られるか気になってしまう」
「自信がないから不安」
といった本音が顔を出してくるかもしれません。
こうして自分の心の中を覗いてみることで、
本当に向き合うべきは、目の前の「めんどくさい」仕事ではなく、
自分の心の中にある問題だと気づくことができます。
そして、心の中で
「失敗しても大丈夫」
「よく頑張ってきたね」
「自信がなくても、少しずつ挑戦してみよう」
と自分を励ますことができれば、少しずつでも前に進む勇気が湧いてくることがあります。
このように、「めんどくさい」と感じた時こそ、自分自身の内面と向き合うチャンスです。
その感情をきっかけに、自分を理解し、成長していくことで、日々の生活がもっと楽しく、充実したものに変わっていくはずです。
だから次に「めんどくさいな」と思ったら、それを自分を見つめ直すきっかけとして捉えてみてください。
自分自身に優しく、そして少し勇気を出して一歩を踏み出すことで、新しい発見や成長が待っているかもしれませんよ。
栗林あや(いがぐりこ)でした!
何度も繰り返して抜け出せない悩みに
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