心理カウンセラー・公認心理師の
栗林あや(いがぐりこ)です。
皆さんは、日常生活の中で、ちょっとした小さな出来事のはずなのに、心がザワザワしたり、傷ついたりすること、ありますか?
たとえば、友達のちょっとした一言にショックを受けたり、仕事での小さなミスに落ち込んだり、SNSで目にした推しの結婚報道にガーンとなってしまったり。
頭では「こんなことくらいで落ち込むなんて…」って思うのに、自分にとっては、すごく大きなショックに感じられて、なかなかそのことが頭から離れないのです。
実はこれには理由があるのです。
心理学で「ネガティビティ・バイアス」という考え方があります。
これは、私たちの心が、ポジティブなことよりも、
悪いことや困ったことなどのネガティブな出来事に、強く反応する性質のことを指します。
なぜかというと、昔々その昔、私たちの先祖が生き残るためには、「危険を感じたらすぐに反応する」ことが大切だったから。
危険が迫っているのに「のほほん」としていたら、命の危険があったのです。
つまり、ちょっとした悪いことにも敏感になるのは、生きるための本能なんですね。
でも、今の時代には、この反応が時にストレスになったり、さらに問題を大きくしてしまうこともあります。
だからこそ、ちょっとしたことで動揺したとしても、また復活できるよう、心の持ちようを工夫してみることが大事です。
まずは、「ちょっとしたことで落ち込んでしまう」と感じた時、その、自分が感じていることを素直に受け止めてみましょう。
悲しい時は悲しい、怒っている時は怒っている、それでいいのです。
その上で、「これってもしかして、過剰反応かもしれないぞ??」「本当に今、私は危険な状態なのかな??」と自分自身に問いかけてみるのです。
そして、危険な状態でないなら、「今、ここにいる私は安全だよ」と自分自身に伝えてみると良いです。
これにより、心が少しずつ落ち着きを取り戻せることがあります。
そして、物事の見方をちょっと変えてみませんか。
たとえば、仕事での失敗を「またダメだった自分の証拠」と思うのではなく、
「改善できるチャンス」「もしかしたら、この出来事で得られたことがあるかも??」と考えてみる。
そうすることで、心がずっと軽くなります。
日々のちょっとした習慣も心に良い影響を与えます。
深呼吸をしてみたり、お気に入りの音楽を聴いたり、短い散歩に出かけたり。
これらはすぐにできることですが、心を落ち着けるのにとても役立ちます。
最後に、小さな失敗も、「よくあることだ」「自分を成長させたり、工夫を見つけるチャンス」として捉えてみてください。
実際に、失敗から学ぶことはたくさんありますし、失敗から何かを学べば、
それは「失敗」ではなく、「リサーチ」になったってことです。
このように、日常のちょっとした出来事に対して、考え方を少し変えるだけで、毎日がもっと楽になるはずです。
ぜひ試してみてくださいね。
きっと、心がほっと安らぐ瞬間が増えると思いますよ。
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先日のワークマン女子の写真を、AIが自動背景で雪山の写真にしてくれた・・・すげーな!おい!
元の写真↓
こういうの、ばかばかしくてちょっとだけ笑っちゃう。
ビーチにも行けるよ!(笑)
何度も繰り返して抜け出せない悩みに