心理カウンセラー・公認心理師の
栗林あや(いがぐりこ)です。
「自分が正しい」という思い込みが、生きづらさを招くのはどうしてか。
今日は、そんな「自分が正しい」という思い込みの罠に陥らずに、
もっと心地よく生きられる方法について書いてみたいと思います。
私たちは「自分が正しい」と信じて疑わないことがあります。
これは自己を確立をするために、誰もが必ず通る道だし、
自分の信念や価値観を持つことは、決して悪いことではありません。
でも、それが行きすぎて「この考えが絶対」だと考えて、他の視点を排除してしまうと、問題はますます大きくなります。
「自分が正しい」と思うと、相手の意見や価値観を否定することになりかねません。
この「正しい」という概念は、「相手は間違っている」という考えに直結します。
これが、人間関係の不和や誤解を生む原因の一つとなり得るのです。
さらに、他人を「間違っている」と見ること自体が、実は、自分自身の内面を映し出しています。
人は無自覚に、自分の内面に存在するものを、他人に投影することがあります。
「目の前の人は自分」です。
つまり、相手に見つけた「間違い」は、自分の中にも存在している可能性が高いのです。
これを理解すると、自分の内面と向き合うヒントになります。
自分の中にある「間違った部分」を認めることができれば、生きるのがずっと楽になるのです。
でも、「自分が正しい」という思い込みに囚われていると、自分の中の「間違った部分」を認めることが難しくなります。
この否認は、心の中で問題を拡大させ、生きづらさをもたらす原因となります。
これが心のストレスや不安につながるんですよね。
では、どうすればこの思い込みの罠から抜け出せるのでしょうか?
一つは、「自分の意見が絶対ではない」と気づくことです。
自分の視点が絶対ではなく、他の人々もそれぞれ大切な考えを持っていると認識することが大切です。
異なる意見を受け入れることで、新しい発見があるかもしれません。
次に、自分を客観的に見ることです。
自分の感情や反応をウォッチして、自分の感情がどんな風に自分を動かしているのかを知ることが大切です。
「自分が正しい」とか「あれは間違っている」と思うことが、なにか有益な結果をもたらしているでしょうか?
その考えが、自分を幸せにしているでしょうか?
そして最後に、何より心に余裕を持つことです。
完璧でなくてもいいんです。
自分の小さな間違いを受け入れることで、心の平穏を保つことができます。
自分も他人も許すことで、生きる重圧が軽くなります。
より自由に、そして心地よく生きることができるようになります。
「自分が正しい」という考え方から一歩踏み出すと、新しい自分自身を見つけることができるかもしれません。
「あれは間違っている」と思った時ほど、自分の心の偏りに気づくチャンスなのかもしれませんね。
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