栗林あや(いがぐりこ)です。
自己啓発の書籍や記事でよく耳にする「引き寄せの法則」って、
すごく簡単にいうと「いい気分でいればいい結果が手に入る」って、なんだか魅力的に聞こえますよね。
でも、いざ実践してみると、
どうも上手くいかない、ってことも少なくありません。
「やってみたいけどうまくいかない」とか
「やっぱり現実はそんなに甘くないよなぁ〜」
と感じた人も多いのではないでしょうか。
じゃあ、この引き寄せって一体何なんでしょう。
実は、引き寄せがうまくいかない背後には、
私たちが持つ「心のフィルター」が影響しています。
「心のフィルター」というのは
心理学でいう「確証バイアス」という現象です。
この「確証バイアス」というのは、
自分が信じた都合のいい情報ばかりを無自覚的に集めてしまい、
それに反する情報を無視したりしてしまうこと、です。
たとえば私が血液型占いが大好きで
「A型の人は几帳面」「B型の人は自己中心的」って信じていたとします。
(実際は違います。あくまで例え話です)
そうすると、同僚のA型のA子が、綺麗に字を書いているのを見て
「やっぱりA子はA型だから几帳面よね」って思います。
たとえA子のデスクが多少散らかってても、それは目に入らないのです。
A子の字を見ながら「A子って几帳面よね」ってますます思うのです。
一方、私が同僚のB子のことを
「B子はB型だから自己中心的よね」って決めつけていたとします。
そうすると、B子が会議で良い意見を述べた時にも、
「それはちょっと自己中心的な考えじゃないかしら?やっぱりB子はB型だからね。」って思ってしまうのです。
つまり、私たちは、信じたいもの、期待するものだけが目に入りやすくなってしまう傾向にあります。
引き寄せの法則に話を元に戻すと、
だから、悪いことばかり考えていると、
そのネガティブな出来事が現実に起こりやすくなるのというのではなく、
実際は「悪いことに気づく回数がどんどん増えてしまう」といえるのかもしれません。
そして逆にいいことばかりに意識を向けていると、
「いいことに気づく回数がどんどん増える」ということです。
つまり、現実って実は、単に自分が信じていることの「証拠集め」をしているだけなんですよ。
考えていること、信じていることによって、その証拠を探しやすくなるわけです。
そして、自分が信じていること以外は、心理的な盲点になって、目に入らないし、なかなか気づかない。
だから、引き寄せで「いいことを考えても現実化しない」と感じたら、
その原因は、単に「証拠集め」で何をしているか?が目的と一致していないからです。
もし、ネガティブなことを考えててしまっても、
悪いことを考えてしまう自分を責める必要はありません。
大事なのは、なぜネガティブなことを考えてしまうのか、
その背景や根底にある、自分の信念を理解することです。
たとえば、仕事で失敗したときにその失敗を引きずることがあれば、
その感情がどこから来ているのか、
失敗を引きずることで自分が何か得をしていることはないか?を探ることで、
ネガティブな考えに対する、新しい視点や解決策が見えてくるかもしれません。
そして、「じゃあ、自分は何を信じたいのか」をしっかり見つめ直すことで、
望む現実を「引き寄せられる」可能性が高くなるかもしれませんね。
そして実際は「引き寄せ」られているのではなく、
「その証拠集めをしている」のだと私は思っています。
現実とは、私たちが何に焦点を当てているかで形成されるものです。
いいことを考えても現実化しない場合、
「自分は何を信じたいか?」を見つめ直すいい機会です。
過去にとらわれずに「今の自分」が求めることにフォーカスすることで、
引き寄せの法則をうまく活用し、
より良い未来を手にすることができるかもしれませんね。
引き寄せって一見すると単なる迷信のように感じるかもしれませんが、
実は心の深い内面の探求のことだと、私は思っています。
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