あなたの選択は本当にあなたのもの？

栗林あや（いがぐりこ）です。

最近のカウンセリングで感じることは、

私たちの人生において

他の人やメディアからの影響力と

自分自身の意志で選ぶことのバランス

って大切だなぁってことです。

例えばなんだけど。

ケーキ屋さんでケーキを選ぶ時にも、

他の人が選ぶ人気のケーキだけでなく

自分が本当に食べたいと思うケーキも選ぶことが大事です。

ある日、あなたはケーキ屋さんに立ち寄りました。

目の前にはSNSで話題の

一番人気のチョコレートケーキがあります。

でも一方で、本当に心の底から食べたいと思ったチーズケーキも並んでいます。

どちらか一つしか買えないとしたら、

あなたはチョコレートケーキを選ぶでしょうか？

それともチーズケーキを選ぶでしょうか？

この選択の違いは、心理学では

「外的コントロール」と「内的コントロール」と言います。

「外的コントロール」とは、

他人や社会の影響によって

自分の行動が制約される状態を指します。

例えば上記のケーキの例だと、

周囲の人が選んでいるチョコレートケーキに流されてしまう状態です。

一方「内的コントロール」とは、

自分自身の意志や好みに基づいて行動を選択することです。

つまり、本当に食べたいと思う

チーズケーキを選ぶことがこれに当たります。

もし、有名なYouTuberが

「このチョコレートケーキはすごく美味しいよ！絶対に食べないと損だよ！」

と言ったとき、

ついその意見に影響されて、

チョコレートケーキを買ってしまうことがあります。

そして、チーズケーキを美味しいと思う自分に対して、

「私はおかしいのではないか？」

「私はダメなんじゃないか？」

と思ってダメ出ししてしまうこともあります。(笑)

この場合も、メディアの「外的コントロール」が働いている状況と言えます。

でもけして「チョコレートケーキを選ぶのがダメ」ってことではないのです。

大切なのは、自分自身の意志で選択することです。

他の人の意見やメディアの影響を受け入れてもいいのです。

でも、最終的な選択は自分自身がするものです。

メディアの影響を受け入れたとしても、

「最終的な選択は自分でした」と、

自覚することが重要なのです。

自分がどんな影響を受けているのか、

どんな選択をしているのかを意識することで、

外的コントロールと内的コントロールのバランスを

見極めることができます。

私たちは社会生活を送っている以上、

日常の全てを

内的コントロールにすることは無理です。

他人に流されてしまうこともあるでしょう。

誰かの影響を受けることもあります。

そして時には、新しい世界を見るために

他人の意見に乗っかってみることもあるでしょう。

でも、それさえも「自分で選んだんだ」とちゃんと自覚しておく。

そうしないと、いつまで経っても

誰かの意見に振り回されてしんどくなってしまいます。

カウンセリングの現場では、

「生きづらくて【親】や【先生】や【メンター】などの存在から、こんなアドバイスをもらった。でもできないんです。」

と悩まれている方が、相談にいらっしゃることがあります。

他の人からのアドバイスを受けるとき、

そのアドバイスが、自分を制約する「外的コントロール」になっていないか、時々振り返ることが必要です。

どんな人の意見を参考にしてもいいですが、

大事なのは、最終的な選択は自分自身がすることです。

そのためには、

自分にバツをつけず、自分に優しく。

今の自分にOKを出してみることが大切です。

結局は、どんな偉い人やどんな尊敬している人からアドバイスをもらったとしても、

あなた自身が最善のカウンセラーであり、