栗林あや(いがぐりこ)です。
 

 

皆さんがご家庭でご飯のメニューを考える時、

どのように決めていますか?

自分自身が食べたい料理や、

家族が喜ぶであろう料理を選ぶことが多いと思います。

 

そして主婦の私は、

自分の都合で選ぶ時も、けっこうあります。

「肉が傷む前に、今日のうちに使っちゃおう」とか、
「今日は疲れているから、手軽に済ませよう」とか・・・。

でも、それで考えたメニューを

家族全員が同じように好むとは限りません。



私は7人家族なので(婆さんが居た時は8人家族)、
このご飯のメニューを考えるのがすごく苦痛でした。

それぞれ味の好みが違うからです。


私たちは、一人一人違う味覚を持っています。

長女と次女と三女、同じモノを食べても
「美味しい」と言う人もいるし、

「これは苦手」と言うこともあります。


同じ場所で暮らす家族でさえそうなんだから、
他人であればなおさらです。



私たちはつい、
「自分が美味しいと感じる料理は他人も同じように美味しいと感じるだろう」と考えがちです。

でも実際には、ひとりひとりが独自の味覚を持っています。

その結果、同じ料理でも

感じ方が全く異なることがあるのです。



この認識は

心理学で「メタ認知」という概念とつながります。

自分の認識や感じ方が、

他人と必ずしも一致しないことを理解する能力です。


他人がなぜ自分と違う感じ方をするのか?

を理解するためには、


まず、「自分の感じ方が、他人の考え方と必ずしも一致するわけじゃない」ってことを受け入れる必要があります。



私はよく、

クックパッドやT-falのサイトなどで

夕ご飯のレシピを検索します。

実際に作った人のレビューで高評価のものを選んで
サイトに記載通りの分量で作るのですが、

実際に作ってみると
どうもひとあじ足りない・・・って感じることはよくあります。


その逆に「味が濃かった」とか

「子供には不評だった」と
口コミに書かれているレシピを作っても、

実際に作ってみたら

「ご飯に良く合って美味しいな」と感じたり、
家族に好評で「また作って!」と言われることもしょっちゅうあります。


これは、私たちの味覚がひとりひとり異なるし、
住んでいる地域や国によっても

また違うということなのです。


私は静岡県の海の近くに住んでいて、
他の地域よりもおそらく塩分が高くて、

味付けの濃い料理が好まれる地域だと思います。

魚や野菜は砂糖と醤油と酒とみりんで
こってりと甘辛く煮ます。

 

そんなわたしが

関西のお出汁の効いた透明の色の煮物をいただくと、
「ああ〜薄味だなあ」と思うことがあります。

 

逆に、関西の透明の色の煮物に慣れた方が

醤油で真っ黒の「静岡おでん」を見たら、

きっとギョッとされるかもしれません。





 

当たり前のことなのですが、
自分が一番美味しいと思った料理が、
他人にとっても一番美味しいとは限らないということです。


そして、これは
味覚以外の感覚においても同じです。


日々の生活の中で、

自分の感じ方が他人と一致しないことは

しょっちゅうあるのです。

ごく当たり前にあるのです。

だから、その違いをいちいち

ネガティブに騒ぎ立てても仕方ないのです。

 

(他人との違いをエンターテイメントや

新しい発見として楽しめるならいいかもしれませんが)



「自分の感じ方は、他人と一致するわけじゃない。」

「他人の感じ方は、自分と一致するわけじゃない。」


この認識は、
自分と他人の間にある思考の違を理解して、
それを受け入れるための第一歩となります。


食事以外でも
他人の感じ方が自分と違う、
それは普通のことです。

そして、それを認めることは同時に
自分が人と違うことを理解して
人と違うからこそ、周りの人に新しい価値を提供できるってことなのだと思います。


「みんな違って みんないい」 って言葉があるけど、それがあたりまえ。

そこに優劣をつけるとおかしくなっちゃいます。


「透明の煮物(または、黒いおでん)なんて、あんなモノ食えねーよ!

よくもこんな味気のないもの(または、濃い味のもの)食ってるなあ!」

 

って言って、

わざわざ薄色(濃い色)の煮物を批判する必要はないし、

 

だからといって

こってりな煮物(薄色の煮物)を我慢する必要はないのです。


「そうなんだ。」それでよし。


「そうなんだ(あたなはそう思うのね。わたしはそう思わないわ。)」


「そうなんだ(あたなはそう思うのね。わたしもそう思うわ。)」
 

「そうなんだ(あたなはそう思うのね。私はその話、興味ないわ。)」

どれでもいいのです。


夕ご飯のメニューを考えながら
あらためて私たち一人一人が異なる感じ方を持つということを
実感したのでした。

 

 

 

何度も繰り返して抜け出せない悩みに

「言ってみる」ことでブレーキをはずす

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