劣等感は「自分らしさ」を見つけるヒント

栗林あや（いがぐりこ）です。

日々の生活の中で、「劣等感」を感じることってあります。

私もあります。めちゃあります。

例えば私は「朝、早起きができない」というのがものすごく劣等感です。

当たり前のように毎朝同じ時間に起きて
活動を始めることができる人たちを見て、

「私はなぜ早起きできないんだろう」
「なぜ私はダメなんだろう」と思ってきました。

朝起きられないことで、
社会生活を破綻させたことが過去に2〜3回あるし、

結婚して同居を始めた頃は、
朝起きられない私に対しての
大姑のお婆さんの目がこわくてなりませんでした。

頑張って朝起きるんだけど、
どうしても起きられない日が出てきたり、
昼間に眠くなって自室にこもって休んでしまう。

それをお婆さんからぐちぐち言われて、
ますます怖くなって「なぜ私はダメなんだろう」って思ってしまう。

おばあさんからぐちぐち言われることに対して
「やだなぁ」と思う反面、

自分でそのダメな部分を
これまでの人生で嫌という程自覚しているからこそ、
「どうして私は当たり前のことができないんだろう」って悩んでいました。

そんなおばあさんも3年前に亡くなって
そこから徐々に、その苦痛はなくなっていきました。

そんなふうに私たちって
誰もが、なにかしらの劣等感を持っていて
「なぜ私はダメなんだろう」と自問自答することがあります。

そして
「この劣等感があるから、私は苦しいんだ」と思って、

その劣等感の原因となる自分のダメな部分を
なんとかして改善しようと努力します。

それがうまくいけばいいのですが、
わたしの早起きのおばあさんの目の例ように、

他人の目が気になって頑張って自分を変えようとしても、
やっぱりうまくいかない時に、
ますます自分を責めてしまうのです。

その苦しみって、本当につらいものです。

そんな時、おすすめの考え方があります。

それは、その劣等感を

「自分らしさ」を見つけるヒント

だと思ってみるのです。

その劣等感は、
たしかに自己評価を下げる要因となるかもしれませんが、

その一方で、自分自身を理解して
成長の一歩となるチャンスでもあります。

自分が何が得意で、
何が得意ではないのかを理解することで、
自分が持っている能力を最大限に活用する道筋が見えてきます。

例えば、
「朝早く起きられない」という弱点に悩んでいた私の場合、
遅めの起床時間を活用して、夜中まで集中力を保てる、という
長所を見つけることができました。

朝早く起きられていたら
今日も普通に会社勤めをしていたでしょうから、
起業して、今この仕事をすることはありませんでした。

「朝早く起きられない」からこそ、
自分でスケジュール調整ができる個人事業主として、
今のこの仕事をしています。

夜型だからこそ、
夜にご相談をしたい方のために、
夜間のカウンセリング枠も開けることができています。

夜型だからこそ、
みんなが寝静まった後に、
静かな部屋でゆっくりとマイペースで
事務作業をすることもできます。

また、プライベートでは、
旦那が朝早く起きることが得意なので
朝の子供達の送り出しは、旦那にお任せしています。

それぞれの得意分野で
お互いを補い合えられればいいのです。

劣等感を否定するのではなく、
その存在を認めて、
その中からできることを見つけることが大事です。

誰かと比較して
他者を見下したり、自分を責めたり、

逆に、他人が劣等感を持っている部分と
自分がうまくいっている部分を比較して優越感に浸っても
それにはなんの意味もありません。

それぞれが自分の劣等感とともに生きていくことで、
より平穏で豊かな毎日を送ることができるのだろうと思います。

私の場合は、そんなふうに考え方を変えたら、

「朝早く起きる」ことに関する劣等感は、
私自身の人生にとって
新しい可能性を発見するためのチャンスになりました。

劣等感を抱えつつも、
その劣等感と肯定的に向き合って、
誰かに正直に「これが苦手なんです」と伝えることで、
「自分らしさ」を見つけることができると思っています。