静岡県の漁村に暮らす心屋塾認定講師 いがぐりこ、こと、栗林あやです。

 

人は、つじつまを合わせようとしてしまう生き物。

 

 

たとえば『体調不良』を口実にして、オイシイ状況が手に入ったら、

次にオイシイ状況を手に入れる時も、『体調不良』を口実にしなくちゃならなくなる。

 

常に『体調不良』でいなければならない。

 

絶好調では辻褄が合わないから、ダメなのだ。

 

 

『お金がない』を口実にして、オイシイ状況が手に入ったら、

次にオイシイ状況を手に入れる時も、『お金がない』を口実にしなくちゃならなくなる。

 

だから、常に『お金がない』という状態でなければならない。

 

お金があったら辻褄が合わないから、ダメなのだ。

 

 

この「辻褄あわせ」のサイクルは、回数を重ねて回れば回るほど、もっとさらに強い刺激でないと、ごまかしが効かなくなる。

 

 

一巡目にオイシイ思いをする時には、ただの『体調不良』で済んだのが、

二巡目にオイシイ思いをするためには、もっとしんどい『病気』でなければごまかせなくなる。

 

 

この「辻褄あわせ」のサイクルは、回数を重ねて回せば回すほど、ますます元の「口実」を手放せなくなる。

 

手放せなくなるどころか、どんどんと元の「口実」の痛みが増していく。

 

 

そしていつしか、自分自身もその「口実」が、ただの理屈やいいわけだったのか、それもと事実だったのか。

 

自分でもまったく区別がつかなくなる。

 

 

 

いやだよね。こんなサイクル。

 

このいや〜なサイクルを断つには、最初から、ネガティブな「口実」をつかわないこと。

 

 

「お金がないからできない」

 

「時間がないからできない」

 

「体調が悪いからできない」

 

「病気だからできない」

 

「能力がないからできない」

 

 

「できない」の前に口実で言ったその言葉は、絶対に手放せなくなる。

 

 

「お金がないからできない」と言っている人は、

この先もそれをやるまで「自分にはお金がない」と自己暗示をかけているようなものだ。

 

でもそれをやりようにも、「お金がない」からそれをできない。

 

二重拘束でますます呪いが解けなくなる。

 

 

「時間がないからできない」と言っている人は、

この先もそれをやるまで「自分には時間がない」と自己暗示をかけているようなものだ。

 

でもそれをやりようにも、「時間がない」からそれをできない。

 

二重拘束でますます呪いが解けなくなる。

 

 

 

だからこのいや〜なサイクルを断つには、最初から、ネガティブなものを「口実」につかわないこと。

 

 

「やりたくないからやらない」それでいい。

 

理由もないまま「オイシイ思い」をしていい。

 

 

最初から「やりたくないからやらない」と言うこと。

最初から「他にやりたいことがあるから、これはやらない」と言うこと。

 

オイシイものがあったら、全力でいい思いいをしていい。

 

そこに、変に理由づけをしないこと。

罪悪感を隠そうとしないこと。

 

 

そしてもし、すでにこのいや〜なサイクルにハマっちゃっている場合は、今からでもいい。

 

口実を使わずに、本当のことを言おうとすること。

 

言えなくてもいいから、まずは本当のことを「言おうとする」こと。

 

それには、本当のことを言うと「決める」こと。

 

 

 

しょーちゃんもこんなことを書いていた。

 

 手放したいなら、都合のいい口実を使うのをやめること。



image