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栗林あや(いがぐりこ)です。

 
 
宿泊先のホテルで
 
朝食にルームサービスを注文するのを
 
出張の楽しみにしている。
 
 
 
 
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いつも泊まらせてもらっているホテルは
 
おそらく、
 
厨房の方に
 
いろいろな国籍の方がいらっしゃるみたいで、
 
毎度同じメニューを頼んでも
 
ちょっどずつ、内容や盛り付けが違う。
 
 
 
そして、
 
ルームサービスを届けてくださる
 
サービス員の方も、
 
日本人の方と外国人の方がいて、
 
おそらく国籍によって
 
用意してくださる食器類や調味料が違う。
 
 
 
 
どこの国の人がこの朝食を作ったか?なんて
 
モチロン、客の私にはわからない事なんだけど、
 
 
でも運ばれてきた料理を見ると
 
何となく、作った人が日本人かどうかは
 
私に備わっている日本人の感覚で、わかる。
 
 
 
 
今日は、和朝食を注文した。
 
 
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なんとなくだけど、
 
これは、
 
外国の人が用意してくれたんだろうなあ。爆  笑ラブラブ
 
 
 
 
日本人の感覚として、
 
一般的に、納豆と焼きおにぎりは一緒に食べないし、
 
一般的に、温泉卵と焼きおにぎりも、一緒に出すことは少ない。
 
炊きたての白ご飯が欲しくなる。
 
 
 
もちろん
 
納豆と焼きおにぎりを
 
個人の好みとして一緒に食べる人もいるだろうし、
 
温泉卵と焼きおにぎりも
 
個人の好みとして
 
普段の生活で一緒に食べる人もいるだろう。
 
 
 
でも、サービスする側になった時
 
日本人の料理人なら、
 
たぶん、納豆と焼きおにぎりは一緒に出さない。
 
 
外国人がたくさん訪れる場所ならなおさらに。
 
「日本人のオーソドックスな食文化のスタイル」を
 
提供したくなるだろう。
 
 
 
そして、今日は、
 
サービス員の方が南国の男性だったので、
 
箸の向きが逆である(笑)
 
 
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ダメと言いたいのではなくて、
 
異国情緒を感じて、面白い出来事だった。
 
 
 
 
 
そして、
 
同じホテルの、別のある日の和朝食。
 
この日は、
 
今日の「温泉卵」の代わりに、卵焼きがあって
 
「納豆」の代わりに焼き魚がついている。
 
(フルーツは別注文)
 
 
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そして、以前、
 
日本人のサービス員の方の時は、
 
 
同じ和朝食でも
 
空のお椀と、小匙を用意してくださって、
 
 
「焼きおにぎりですが、
 
よろしかったら、こちらのお椀に
 
塩昆布を乗せてお茶をかけてお茶漬けにしても、
 
美味しくお召し上がりいただけますよ。」
 
と、言ってくださった。びっくり!!
 
 
 
なるほど。
 
 
 
 
たぶん、この「和朝食」のメニューを考案した人は、
 
はじめ1つめの焼きおにぎりは
 
そのままいただく。
 
 
ふたつめは
 
海苔ではさんでいただく。
 
 
そして、
 
みっつめは
 
お茶漬けにしていただく。
 
 
 
そう想定していたんだろう。
 
だから、お茶漬け用に
 
お茶もたっぷりある。
 
 
 
こうして
 
ひとつのお料理を
 
食べ手が工夫しながら、
 
いくつもの方法で食べ方を変えていただくのは、
 
まさに日本の文化的な感じがする。
 
 
「ジャパニーズお茶漬け」の文化だ。
 
 
 
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それが、知らぬ間に
 
作り手が意図しない、
 
こんなスタイルになったのだろう(笑)
 
 
 
ちなみに、
 
こういう異国情緒溢れるアベコベな感じも、
 
わたしは、これはこれで好きである。
 
 
 
 
 
この記事は、
 
ダメとか批判とかの意味ではなくて、
 
 
「あら?これは箸の向きが逆だね。」
 
「納豆には白ご飯が合うよなぁ。」
 
 
そんなふうに
 
DNAに日本人の文化的な感覚が
 
当たり前のように染み付いていて、
 
 
日本人的な感覚で
 
目の前の料理に違和感を持つことができた自分に、
 
「なんか良いなぁ♪」って思えた出来事だった。
 
 
 
これは、意図して理論的に説明できることではなくて
 
感覚とセンスの問題だから。
 
 
 
日本人であるということ。
 
その細かな感覚に素敵だなって
 
我ながら思えた。