映画「長岡大花火〜打ち上げ、開始でございます〜」 | ひまのブログ IgA腎症と28年目の戦い

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からすでに長い月日が経過してとうとう透析になってしまいました。そこまでのドタバタ端末を書いていきたいと思います

本日公開の映画「長岡大花火〜打ち上げ、開始でございます」をみてきました。



前半はドキュメンタリーで、後半が花火になっています。私は生まれは県内ですが、長岡で育った人間ではありません。結婚してからこちらに家を建てて、住んでいます。それから○十年、毎年花火を楽しみにしてきました。


そして、今から20年前、中越地震が起き、避難生活を余儀なくされました。小学生の長男と幼稚園児の次男と健在だった義理両親。

当日夜は自宅に避難指示が出てしまったので、公園にテントを張って、寝袋等で家族で寝ました。旦那がアウトドア派だったので、道具は全部出しやすい物置に置いてありました。


その頃はまだスマホではなく、二つ折りの携帯電話でしたが、気がついたら、どこにいったのか持っていませんでした。次の日、車の下から見つかりましたが、停電しているので、充電出来ません。電気もガスも水道も全部止まってしまい、その日の夜は何も食べないで終わりました。ショックが大きくて、お腹が空いていなかったのもあります。


次の朝からキャンプ用品で、冷蔵庫にあった食品を持ってきて、調理して食べました。公園の滑り台の前でフライパンでウインナーを炒めていたのは、私です。冷凍庫の中も溶けてしまうので、みんなでアイスも食べました。


その後、避難所に移り自宅に戻れる時まで、頑張りました。避難所で、朝おにぎりを貰って仕事に行きました。洗濯は会社のを使わせて貰いました。会社の辺りは被害が少なかったからです。

子供達は学校も幼稚園もまだやっていなくて、ずっと避難所で暮らしていました。文句一つ言わないで、我慢していてくれました。


でも、とうとう長男が静かに泣き出しました。

これ以上、避難所暮らしを続けるのは、子供達の精神が持たないと思い、どこかアパートでも探して、仮住まいに引っ越そうかと思った時、やっと自宅の避難解除が出ました。まず電気が通り、水道とガスが開通しました。インフラのありがたさ、身に染みて感じました。お風呂とトイレが使える、なんて嬉しいのでしょう。ご飯も作れます。洗濯もできます。普通の生活って、なんて素晴らしいのでしょう。


次の年の花火から、復興悲願花火フェニックスが始まりました。平原綾香のjupiterの音楽と共に打ち上げられました。地震の後、jupiterは被災者の心に寄り添ってくれました。

その時、花火を見て感動で涙が止まりませんでした。自分の目の前が、全て花火。全部ですよ。見渡す限り、花火。


今日、映画をみてドキュメンタリー部分でまず泣き、花火みてまた泣きました。もちろん、フェニックスもあります、正三尺花火も真下からの映像です。通常絶対に見る事の出来ない場所からの映像、迫力満点です。



本当は現場に来て頂いて、みて貰いたいのですが、遠すぎる方もいらっしゃるでしょう。現在、花火会場に入るには有料のチケットが必要になってしまいました。これが抽選でなかなか手に入りません。1回目の抽選は長岡市民枠というのがあり、一世帯ハガキ一枚のみ申し込めますが、今年はこれに外れました。その後に楽天チケットで申し込みして、2回目の抽選でやっと当たりました。めちゃくちゃ高い席。市民枠より一般は高く設定してあります。


でもね、どうしてもみたいの、良い席で。

だって、来年生きているかどうかわからないじゃない。生きている限り、私は花火を見に行くわ。


今年の花火はみたくても、もうチケット手に入れるのは至難の業なので、来年以降頑張ってみて下さい。根性あればなんとかなるかも。


今回の映画は、本物に比べたらちょっと落ちますが、でも充分素敵です。ぜひ、今年は映画みて、来年本物見に来て下さい。