シカゴマラソン・観光編(その2/全6編)MLB観戦(LAエンゼルス)+シカゴ・リグレーフィールド | Ka_Naのブログ

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40歳から再び走り始めて10年目を迎えました。ワールド・マラソン・メジャー制覇(Six Star Finisher:東京・ボストン・NY・シカゴ・ベルリン・ロンドン)を目指しています。(現在★★★★(2017/2019/2021東京・2018ボストン・2022NY・2023シカゴ))

今年のスポーツ界の話題といえば、何といってもMLBでホームラン王に輝いた大谷選手の活躍でしょう

 

この旅行計画で、一番最初にやったことは、エンジェルスのチケット予約でした

 

LAアナハイムでの野球観戦、シカゴで感じたMLB・球場の雰囲気などとあわせてまとめました

 

(1)MLBエンジェルス シーズン最終戦を観戦

①ノリとテンポ、リズム感

②3階席でも見やすく新鮮

③米国のデータ大国っぷり

 

(2)大谷選手のインパクト・影響

突出した成績、日本から多数の応援・支援 ⇒ 経済効果が凄い

 

(3)シカゴの状況~リグレーフィールド

①二番目に古いリグレーフィールド

②街中・人々に溶け込んでいる

③シカゴ北部と南部の違い

 

 

  MLBエンジェルス シーズン最終戦を観戦

 

感じたこと、印象に残ったこと、興味が出てきたことを3点

 

①ノリとテンポ、リズム感

②3階席でも見やすく新鮮

③米国のデータ大国っぷり
 

 

ノリとテンポ、リズム感について

 

アメリカの「おおげさ感」「遠慮のない感情表現」「ダイナミック感」ってあるじゃないですが

 

出典:小山宙哉「宇宙兄弟」講談社

 

最近の米自動車産業のストライキなどにも表れていますよね(日本人には気質的に難しい気が)

 

スポーツ観戦は、そうした "いかにもアメリカ" 感が味わえる楽しい機会だと思います

 

・試合前の国歌斉唱(God Bless America)49秒

 

・7回の私を球場に連れて行って 40秒

 

 

また、ノリとテンポを良くするという観点から、今期から導入された「ピッチクロック」は効果絶大に感じました

 

 0:09 とある表示板 ⇒ 投球まで9秒…8秒、7秒とカウント。0:00になるまでに投球動作に入らないと1ボール扱いに

 

アメフト(NFL、スナップまでの時間)やバスケ(NBA、シュートまでの時間)と同じく導入された「ピッチクロック」

 

"投手 vs 打者の対決タイミング" を明示することで、テンポをあげて、リズムを作っている気がしました

 

他にも、回の合間合間にある、音楽や煽り(LoudとかKiss Pleaseとか)、子供を交えた演出も楽しく、2時間30分があっという間でした

 

・KARAOKE TIMEでは、球場全体で JOURNEYの「Don't Stop Believin' 」を熱唱

 

 

②3階席でも見やすく新鮮

 

チケットが3階席だったので、距離感が心配でしたが、全く問題なく、とても見やすかったです(結構なすり鉢状になっている)

 

 

私は普段から球場に足を運ぶほどの野球ファンではなく、時たまニュースなどで目にする程度ですが、やはり現地・球場での観戦は新鮮でした

 

●全体を俯瞰できる

⇒ 守備位置を結構変えたりする。打球に対する全プレイヤーのアクションが見える…

 

●迫力を味わえる

⇒ 球の速さ、インパクトの音の響き(パッキャンという感じ)…

 

●ムード・雰囲気がわかる

⇒ 残念ながら相手チームのアスレチックスは明らかにやる気が…

 

(おまけ)エンゼルスタジアム名物のナチョヘルメット

 

 

米国のデータ大国っぷり

 

野球選手には数字や記録がついてまわりますが、MLBの指標の多様さには驚き、興味がわきました

 

私の感覚では、野手は打率、HR、打点、盗塁くらい、投手は防御率、勝ち負け数、セーブ数くらいのイメージでしたが…

 

・電光掲示板に映し出される、選手の数字(この日大活躍だったブランドン・ドゥルーリー)

 

SEASON STATSとして、ヒット、ホームランの他にも多くの数字が電光掲示板に表示されます

(打順の表示にも、打率が付いて回る)

 

あとで調べた所、以下のとおり

PA(打席に立った数 Plate Appearance)、H(安打数 Hits)、HR(本塁打)、RBI(打点 Runs Batted In)、R(得点) ⇒ ここまでは分かる

OBP(出塁率 On-Base Percentage)、SLG(長打率 (単打×1 + 二塁打×2 + 三塁打×3 + 本塁打×4)/打数)、OPS:OBP+SLG(この例では0.303+0.488=0.790)、SB(盗塁数)、SBA(試盗塁数)

 

日本でも、「OPS」を耳にしたり、「勝敗数が投手の成果を表しているわけでもない(打の援護が少ないケースも多々)」と言われますし…

 

試合後のMLBの統計情報もとても詳しく、映画「マネーボール」にあらわれる、セイバーメトリクスというかビッグデータには感心させられ、興味がわきました

 

 

ランニング、マラソンの世界でも、数字や指標は、やはりアメリカのガーミン社等から導入されることが多く、アメリカがデータ大国であることを感じさせられます

 

 

 

  大谷選手のインパクト・影響

 

"〇〇がもたらす経済効果" というと、何か胡散臭い印象がありますが(例:五輪、カジノ、万博など)、こと大谷選手については疑いようがないかと感じました

 

日本人の観客はとても多く(肌感覚で3割ほど)、お隣の韓国からの観客も目立っていました

(帰りの電車が運休になり、近くにいた韓国人カップルとLyftで乗り合いました。韓国でも大谷さんの凄さは知れ渡っている様子)

 

 

前項で引用したMLBの統計情報でリーダーズ(上位層)の欄をみると、大谷選手の凄さがさらに分かります

 

 

・Wins Above Replacement--all

・Slugging %

・On-Base Plus Slugging

・Offensive Win %

・Situ. Wins Added (WPA/LI)

 

の5項目で大谷選手はNo1です

 

特に一番上のWins Above Replacementでの突出度合いが凄いです

 

 

察するに「Replacement(放出)クラスを最低基準に、チームの貢献度を示したもの」かと、端的には選手の格付けのようなイメージでしょうか

 

数値感しては、8以上:MVP級、5以上:オールスター級、2以上:レギュラークラス、0~2:控えクラス、0未満:放出クラス とのこと

 

並みいるスター選手を差し置いて、一人「10」という突出具合…笑ってしまうほど、すごすぎます

 

 

 

球場でも、大谷選手をスポンサードする日本企業が目立っていました

 

・Ciaoちゅ~る で有名ないなばペットフードも存在感がありました

 

来シーズンもぜひ頑張ってもらいたいです

 

 

 

  シカゴの状況~リグレーフィールド

 

シカゴマラソンのレポートなので、シカゴの状況にも触れます(記事が長くなったので、要点を中心に手短に)

 

①全米二位の伝統をもつリグレーフィールド

②カブス~街の人々に溶け込んでいる

③シカゴ北部南部カブスホワイトソックス

 

 

①全米二位の伝統をもつリグレーフィールド

 

1914年開場、ボストンのフェンウェイパークに次いで長い歴史を誇る球場です

 

 

個人的な印象ですが、「甲子園に似ている」と感じました

 

アナハイムのエンゼルススタジアムが、自動車での来場を企図して郊外に作られたものに対して、こちらはすぐ隣は住宅地(住宅の屋上から試合が見えることを売りにしたものも。写真最下段)

 

レンガの壁や緑の鉄骨が街に溶け込み、暖かな雰囲気がありました

 

今回はカブスの試合を見ることは叶いませんでしたが、いつの日か…

 

 

 

②カブス~街の人々に溶け込んでいる

 

時に「アメリカでの野球人気は低落傾向」という記事をみかけることがありますが、シカゴの街を行き交う人が身に着けているものをみると、野球関連のものが結構多かった印象です

 

中でもカブスはとても人気で、地下鉄の中に10人の客がいると、2~3人の割合でカブスグッズを身にしていたかと(肌感覚です)
 

・ロビー邸の案内をしてくれた年配の方:カブスのキャップをかぶる

 

日本では、プロ野球球団関連のグッズを普段着にする人はさほど多くないでしょうが、こちらはなかなかどうして生活に溶け込んでいる様子が見てとれました

 

 

③シカゴ北部南部カブスホワイトソックス

 

マラソンを走り終えた後、地域によって応援のカラー(もっというと人種的なものも)が異なっていましたが、薄々感じていた北部と南部の地域の違い、さらにはカブスファンとホワイトソックスファンの違い かと感じました

 

ガイドブックでは、リグレーフィールド近辺が比較的安全であるのに対して、ホワイトソックスのホーム ギャランティード・レート・フィールド周辺は要注意と書かれていましたが、「あぁ、そういうことなのか」と何か納得するものがありました

 

 

Modern baseball parks are high-capacity stadiums disguised as intimate venues. 

Chicago’s Wrigley Field and Boston’s Fenway Park are glorious exceptions, the only two ballparks the World Series ghost of Babe Ruth would recognize. 

Wrigley Field is baseball’s quintessential old-school, neighborhood ballpark.